(2021/02/13)起業ごっこは怖いと思った話

読んでいるメルマガに、起業塾に通っていた起業家が、そもそもやっていた事業は実は(キラキラしていたものの)実際に売上が立って事業として成立しているものでは全く無くて、本は自費出版、イベントは自前の経費だった、結局こさえた借金を返すために今は事業の方は中断して、コンビニやスーパーでバイトをしながら借金を返している途中です、というような話が載っていました。

起業ごっこは怖いですねー。

やはり、事業として回す前に、やりたいことの「趣味」にとめておくのがいいのかもしれません。

趣味に止めておけば、いくら経費が出ていっても、売上が立たなくても、それはそれで趣味と割り切れるから楽です。

この会社のこのブログも、いまのところは筆者の趣味です。

ちなみに、筆者が本気で事業にしようと思ったならば、事業に向かう前に身辺整理を、心と身体を整えることからやると思います。

断舎離して、限界まで自分の生きていくための「コスト」を下げるのです。

子供を自立させ、配偶者や家族にも自立を促し、全ての資産を手放し、他人に預けるなり差し上げ、身ぎれいにして、そして「起きて半畳寝て一畳」の(殺人や自死が直近で起こった)事故物件に住み、毎日米を自分でお釜で炊いて納豆と梅干しで凌いで半額牛乳を近くのスーパーであさって買い込んで、そして寝袋で寝れば、年収100万円で充分豊かな生活が送れます。

スーパーかコンビニで最低限のバイトをして、月収8万円をゲットし、残りの時間を全て起業にぶち込む、これで成功しようが失敗しようが生き延びることができるので、結局チャラになります。

月収8万円を得るために必要な労働時間は、最低賃金を仮に900円/時間と見積もれば89時間ですから、平日の月曜日から金曜日で月20日ある中、4.5時間働けば十分という計算になります。

昼食の休憩がもったいないので、できれば、時給1,000円くらいのスーパーのレジ打ちやコンビニのバイト、惣菜コーナーのパン作りなどの職種に応募し、午前中の4時間でさっと終わるくらいの拘束時間で済ませれば、非常に時間の融通をつけることができます。

また、通常シフトが集まりにくい土日のシフトにあえて応募し、割得バイト単価で働くという手もあります。

どうせ起業しているのですから、通常の土日など関係なく、自らの身体と時間を、より高く買ってくれるところからの仕事を受注すべきなのです。

さて、このように起業の準備を整えることができたら、もう半分成功したも同然です。

あなたには、バイトしている時間を除く全ての時間が自分のものになりました。

妻子を捨てて出奔したブッダも種田山頭火もびっくりの、素浪人の出来上がりです。

変に心を惑わせるネットワークも、家族といった係累も、カネのかかる趣味も、資産も何もかもない、素の自分がここにあります。

なにか夢中になれるものを探しましょう。

本を読み(図書館でもネットでも)、人に会い(オンラインで十分です)、旅をする(ネットで十分、近所の散歩でもOK)、これだけで新しい視点はすぐにでも見つかります。

なにか自分が興味が持てる領域があれば、そこを深堀りして、自分がいることでその分野に価値が生まれるかどうか、慎重に見極めましょう。

自分の興味関心集中が、その業界の「養分」となる場合は、そっとその場を立ち去るのです。

アイドルの追っかけや仮想通貨投資とか、そういった分野は、胴元の養分になってしまう可能性が高いと思われます。

それよりも、アイドルをプロデュースする芸能事務所、もしくは仮想通貨自体の開発や仮想通貨を使ったサービスの実装などの分野のほうが事業化に適しているかもしれません。

会ったことはないけれどSNSで仲良くなる人もいるでしょう。

そのような人と一緒に何かをやってみるのもいいかもしれません。

大抵の起業家は、共同創業者といって、2人もしくはそれ以上の人数で一緒に起業するものですし、一人よりも二人で悩んで壁打ちしたほうが、いろいろと思考も深まりクリアになるものです。

しかしながら、サービスや本を出せたとしても、見た目がすごくても、実はお金(継続的な売上)にはつながっていない、という例はごまんとございます。

そうなったとしても、電気もガスも止められちゃって、生活保護寸前まで行ってしまう、というようにならないためにも、予め、限界まで生活コストを下げておく、というのは賢いやり方なのです。

服なんて、他人からもらいましょう。

筆者がたまに着ている、アルマーニのスーツは、誰あろうとても偉い方からのもらいものです。

ブルガリのネクタイもありますが、こちらも流れものです。

起業そのものよりも、起業に向かう際の「型」のほうがはるかに大事であろうという話になりました。

今日はここまでです。

またお会いしましょう。