日本の特撮・アニメ映画史を駆け足で語ってみたいと思います

天空の城…のモチーフの一つ、モンサンミシェル

おはようございます。

2016年9月の記事です。

2016年を代表する映画になることは間違いない映画シン・ゴジラの監督は庵野秀明という人で、この人はエヴァンゲリオンシリーズや昔NHKでやっていた「ふしぎの海のナディア」といった先鋭的なアニメ作品を手がけた日本のクールなポップカルチャー文化を代表するクリエイターです。

すでに大学生のときに自主映画でウルトラマンシリーズを手掛けるなど、その才能には目を見張るものがありました。

怪獣映画として戦後より起こった「ウルトラマン」や「ゴジラ」といった特撮映像技術を学び、そして駆使して、その後アニメの世界にも進出しました。

これとは別に、日本アニメーション界には、宮崎駿と高畑勲という天才らが集ったスタジオジブリという製作会社があります。

世界を滅ぼすような巨大な力を秘めた青く光る秘石とその正当なる後継者である女性(お姫様)という設定題材が、宮崎駿と庵野秀明に提示され、前者は「天空の城ラピュタ」、後者は「ふしぎの海のナディア」という作品に仕上がったのです。

さて、この日本のスタジオジブリというアニメの巨塔に、宮崎駿と高畑勲(代表作:火垂るの墓、おもひでぽろぽろ等)という二人の天才の後継者と目されたアニメーターがいました。

名前は近藤喜文さん

名前は近藤喜文(こんどうよしふみ)。

彼は高畑作品、宮崎作品双方に作画監督として参画しておりまさにアニメ画の品質を高く保つための心臓部を長く担ってきたのですが、その彼がついに監督デビューした作品が、1995年スタジオジブリにて上梓された「耳をすませば」という作品です。

大変透明感ありメッセージ性も高い名作でしたが、この映画公開より2年後、心労がたたったのか近藤監督は47歳という若さで急病に倒れそのまま逝去されたのです。

ですので、「耳をすませば」が近藤監督の最初で最後の唯一の監督作品となってしまいました。

筆者も遠い昔、多感な頃に同映画を見て感動した者の一人ですが、まさかそれを手がけた監督がほどなく亡くなってしまったとはずいぶん後まで知らずに衝撃を受けたものです。

才能のある方々、どうかその命を削るような無理はなさらないでいただきたいと思います。

そうして我々のような凡人に、できるだけ長く、多くの素敵な作品を見せていただきたいと願います。

その映画、誰と見に行ったか、それは秘密の今でも多感な筆者からは以上です。

(平成28年9月5日 月曜日)

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