小学校運動会に整然と入場してもらう客列整備のお仕事

客列整備の様子です

おはようございます。

2015年5月の小学校運動会に関する配信記事です。

小学校は春の運動会のシーズンです。

そこで、客列整備というお仕事があります。

文字通り、開店前のお店や入場に制限をしなければ中のお客がオーバーフローする場合などに、外に整然と並んでもらって我慢していただくお願いをするというものです。

筆者の近くの小学校で春の運動会が開催されました。

これまで続いていた、開門の瞬間、まさにえべっさんの福男選びのお祭りの如く場所取りに走るというあまりよろしくない風習を打破したいと考えた保護者の有志が数年越しに運動会保護者観戦者客列整備を編み出しました。

まず、有志で午前7時に集合します。

既に場所取りに来ている保護者が十数人単位で校門に並んでいます。

簡単に打ち合わせをして、客列整備開始です。

ただ待つのはつまらないので、客列整備しながら登校してくる小学生にあいさつ運動をします。

「おはようございます」「運動会がんばってね」「君たちのためにこんなに出迎えが来てますよ」などと話しながら過ごせば、あっという間に時間は過ぎます。

あくまで子供が主体の運動会であるので、並んでいる人には道を空けてもらいます。

児童と一緒に登校してきた保護者の人は、校門で一旦子供と別れて、列の最後尾につきます。

もう数年目なので、保護者のほうも、本を読んだりとリラックスムードです。

そのうち、校門そばから大通りまで列が伸びてきます。

これ以上外で待たせるのは安全面から難しいと判断されますので、このタイミングで、小学生たちの登校及び運動会の準備の邪魔にならないように、蛇腹状にロープを配して動線を作って校庭の中に誘導していきます。

しかし単に列を中に誘導しただけです。

まだ場所取りはできません。

いよいよ場所取りの解禁ですが整然と行われます

8時20分になります。

この時間が小学生児童の登校期限になっているようです。

子供たちの準備がだいたい落ち着いた頃を見計らって、いよいよ8時30分、先頭は運動会会場の入場門まで伸びていますが、そこからゆっくりと歩いて「会場入り」してもらいます。

ゆっくりと、全員が会場入りするまで約10分程度、大きな混乱もなく保護者観戦者も会場入りができました。

場所を取りますが、自分の子供の演技時間は譲り合って観戦しましょう、というお願いも別途しています。

お目当ての競技は長い運動会の演目の中のほんの一瞬であり、お互いその場で話しあえばほとんどが解決できる類のものなのです。

アップルの新商品開発などでの店頭並びのみなさんも、この辺暗黙のルールが出来上がっているようで参考になります。

次回からはハイタッチで入場するのも面白いかもしれません。

仕事は段取り八分の現場からは以上です。

(平成27年5月27日 水曜日 最終更新:平成28年5月27日 金曜日)

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