トイレの蓋を閉めるとどのくらい節電できるのかを具体的に検証した話

便座(イメージ)

おはようございます。

2015年5月のトイレに関する考察関連記事です。

最近の節電ブームで、一体どれだけの効果があるのか感覚的にわかりにくい「トイレの蓋を閉めて節電」という方法について、科学的合理的具体的に迫ってみたいと思います。

まず、トイレの蓋を閉めることにより節電するということは、トイレの蓋が接する便座に何らかな電力的負荷がかかっていることが前提となります。

保温便座は、便座の温度を一定に保つように発熱量を調節しているのです。

この点、いわゆるウォシュレットがついていない、例えば古い学校や公衆トイレなどにある単なるプラスチックの便座(冬座るのは大変冷たい)にいくら蓋を閉めても、衛生面以外に節電になる要素は薄いと考えられます。

すなわち、現代ニッポンの偉大なる発明である、温便座と温水ウォシュレットの世界的普及により、日本全国及び世界中に広まったこの先鋭的便座の保温機能を高め、節電を行うための蓋閉め行為の推奨ということなのです。

ですので、まず節電効果を最大にされたい方は、今から向かう夏について、別に温便座は必要ない、ウォッシュレットの水も温水でなくて良い、という決断をされたならば、遠慮なく温便座の温度調整を「切」、ウォッシュレット温水も「切」にすればよいです。

現実的な節電方法です

これからの文章は、そこまでの決断ができない文明の利器の恩恵を手放したくない方々に向けて進めます。

まず夏に向かいますので、温水設定は最弱にしておきましょう。

そして、節電と便器の中をさりげなく隠す配慮ということで、そっと蓋を閉じるように習慣づけるのです。

トイレットペーパーを三角に畳むよりはるかにスマートだと思います。

そして、その蓋を閉めることによる「付加的な」節電効果ですが、実際にワットチェッカー(電気使用量を図る器具)を差し込んで測った結果をデータマイニングしてみますと(筆者調べ)、トイレの年式や形状、節電モードの搭載有無などいろいろありますが、ざっくり平均しますと、「温便座機能 中 ウォッシュレット温水 中 で使うと1時間あたり20ワットの消費電力(20Wh)」ということになりそうです。

20ワットの照明となりますと、大体LEDライトの消費電力は通常の蛍光灯の半分以下ですから、40ワットの直管蛍光灯の明るさの照明を常時つけているのと同じということになります。

結構な消費電力だと思います。

そして、蓋を閉めることによる保温効果は、TOTOによると従来型で13%、最新型で30%(蓋の形状が包み込むような一体型になっているため)ということですので、従来型の便器ならば、20Wh×13%で2.6Wh、これを24時間1ヶ月使い続けるわけですから、2.6Wh×24時間×30日で1,872Wh、つまり1.8kWh(キロワットアワー)の電力が削減されるというわけです。

昼間電力と夜間電力で電力単価は大幅に違いますが、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会という団体が出している家庭用電力料金の目安単価(平成26年4月以降)に27円/kWhとあります(それまでは22円/kWhですが値上がり改定されました)ので、1.8kWh×27円で約50円の月間節電効果が見込めるということになります。

トイレが2個ある家については単純に2倍ですが、結論として、月間50円や100円の効果になります。

これは習慣づければ「毎月毎時間」寄与するフロー収益ですので、コツコツ積み上げると大きな額になります。

細かい話をしましたが、本音は競馬や宝くじや株なんかで一発当てたい筆者からは以上です。

(平成27年5月21日 木曜日 最終更新:平成28年5月21日 土曜日)

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