(2019/04/25)就職するなら社会が必要としているけれどもみんなが嫌うような会社から誘われて行くべきという話です

おはようございます。

2019年4月も最終週の、筆者提供の文字通り平成最後のブログ配信記事です。

毎年、この頃になりますと、街には真新しいスーツを着たいわゆる就職活動中の学生、通称就活生が溢れて、会社のセミナーや合同説明会、はたまたインターンシップ活動などに勤しむようになるようです。

しかしながら、続く少子化により、ついにひと学年の若者の絶対数が節目の100万人を割ってしまうような状況にあっては、新卒一括4月採用という慣行も、ようやく崩れてくるのではないかと思っています。

筆者は当年44歳でありまして、そろそろ長い「就活」ならぬ「終活」を始めようと思い、とりあえず断捨離の一環として髪を丸めてみましたが(どうせはげてきているし)、このように、一つ一つの物事を整理して前に進めていくのに、周りに合わせていく必要が特にあるかといえば、特段ないわけです。

そういう意味で、いつ社会に勝負する「社会人」になるかなど、別段個人個人で決めてもらって構わないと考えています。

そして、就職の時に一番最初に伝えなければならないことは、「就職は、行きたい会社よりも、誘ってくれる会社に行け」「社会に必要だが、みんなが嫌うような職に就け」とすすめるのが良いと思っております。

これは、学生時代の部活動の勧誘と同じです。

勧誘する側は、その組織に必要な人材の素養について詳しいので、適性がある人を瞬時に見分けて、積極的に勧誘します(会社も、ヒマではないので)。

一方、勧誘される「新入生」または「就活生」の方は、実はその組織の内部のことを全くと言っていいほど知らないので、外から見える(ように組織側が仕込む)なんとなく甘いあこがれで判断してしまいがちなのです。

筆者も高校時代に所属した山岳部、という、ただ重い荷物を背負って歩くだけの超絶つまらない苦行を強いる、そのような部活動の勧誘で、とてもかっこよくてリア充「感」満載のPV(プロモーションビデオ)を流して部活動紹介をしたら、数十人単位で(しかも女子のほうが多い)入部希望者が殺到してしまった、というような「事故」が起こってしまうのです。

また、皆が嫌がる仕事というのは、「必要な仕事」であるが故に残っていることが多いところ、古い人間による古い慣習が山積みになっており、一旦入り込めば改革し放題です。

こうした改革、改変を経た組織は、とても良い職場になることが多く、筆者の経験でもそのような組織はたくさんございます。

3K(きつい、きたない、キケン)の筆頭などと呼ばれた建設業の現場でも、改革が進み、今では週休二日制も取れる現場となってきていますし、新3K職場、現代の蟹工船などと呼ばれるSE(システムエンジニア)の職種においても、完全残業撲滅に成功した会社(現在は7時間労働を目指している)の例など、枚挙にいとまがありません。

就活には、みんなが「何で」と驚き、その回答に時間がかかるような仕事が、本当は良いと思っています。

誰もが「良い」と言うようなことは、競争が激しく、待遇も悪く、不安定で、実は悪いことが多いのですが、それをわかっていながら、自分自身に身を置き換えてみると、どうしても、そうした、「無難」な選択をしたくなってしまうものです。

それを防ぐには、自分の選択や判断や決断によって起こったことを「受け入れる」「受容する」という精神の鍛錬が絶対に必要です。

人間力を上げるというところでしょうか。

いいリーダーになるのは、いい人間でなければ不可能である。

どこかに書いてありましたがその通りなのでしょう。

今日は就活に関するお話でした。

就活生に対しては、就職してから、会社入ってからのほうががずっと長い、それだけは最後に申し上げておきたいと思います。

社会人になってから、8箇所くらい職場と仕事が変わっている、流木サラリーマンの筆者からのコメントは以上です。

(2019年4月26日 金曜日)

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