(2019/03/01)教育や仕事というものは結局人間が人間を教えるという人間力の勝負であると宣言します

おはようございます。

2019年3月のビルメン王のシェアリングエコノミーに関する配信記事です。

シェアリング経済活動から広がり、昔からあるシェアリングが、寺子屋方式の「教育」というシステムです。

これは、「教授する」側が、長い人生経験を積まれて人間力を増した方が務める方が良いと相場が決まっております。

ごくたまに、教えられる方との年齢がごく近い場合、たとえば松下村塾の吉田松陰先生と門弟たち、や新卒の大石教諭と二十四の瞳、というような場合でも成り立つ場合がございますが、やはり、大学の学部出たてで社会人生活もなしにいきなり「先生」と呼ばれる立場につけてしまうのは、教えられる側も教える側にとっても不幸であろうかと思うわけです。

そんな中、筆者が注目していて以前にもこのブログでご紹介したことがあります、2013年に個人塾からスタートした福岡県糸島市発の完全スタートアップの会社「コラボプラネット」のシステムは秀逸です。

田舎の子供と都会の子供の学力格差の問題と言われますが、これは単なる矮小化された地域問題ではなく日本の国力自体の問題であり、そこに住む子供達への教育の実質機会平等を図ることは、このインターネットの時代にこそやらなければならないという明確な理念があります。

そして、その田舎の寺子屋型自学型学習塾の運営を担っていただいているのが、各教室の近くにお住いの、専業職業ではない、多くはいわゆる現役を引退された、ご高齢の「学習サポーター」と言われる方々です。

そんな学習サポーターさんの中で、最高齢は、2019年2月時点で学習塾ブランチ宮若西校のサポーターのHさんで、82歳だそうです。

Hさんは、中学校教員としてキャリアを積まれてきました。

そして、今回、シルバー人材センターを介して学習塾ブランチの学習サポーターとしてご一緒させて頂くこととなった、ということです。

地域というのは面白いもので、その開校した学習塾ブランチの宮若西校の最初の生徒のお母様がなんとHさんの教員時代の教え子だった、というあるようでない、いわば奇跡的な再会があり、そのまま教え子のお子様をサポートしていく事となりました。

そんな、当時80歳でのHさんのサポーターとしての活動は、ご高齢であり大丈夫かなという運営側の心配をよそに、さすがは元学校の先生、2018年度は8人の受験生をサポートして頂きました。

そして、この学習塾運営会社は、こうした各学習塾のサポーター同士の交流と情報共有をはかるために、定期的に研修会を開いています。

席上、参加されていたHさんは「もう目も見えなくなってきて、文字を書くのもおぼつかない、そろそろ引き際かもしれない」というような話されたそうですが、そういった「不安」があるために、社会参加がまだまだできるのに、それを活かせていない、シェアできていないという状況であるということを改めて感じ、あらゆる想いを持つ方々が、活躍を自分の能力と熱意の限り活躍できる仕組みを教育に限らず作っていかなければ、この少子高齢化という大波を生き抜くことはできないとそのようなことを感じました。

筆者は老朽化してテナントも退去しつつある、もしくは退去してしまった古いビルを、シェアオフィスという用途に変更する最低限の内装工事を付して、シェアオフィス、コワーキングスペースとして再生して転用するというビジネスをやっておりますが、この基本になるのが、使えるものは残して使う、というシェア、共有の精神です。

使わなくなった家具も備品も、コワーキングスペースにおいては使い勝手がよみがえるかもしれません。

ということで、何かそのようなご用命がありましたら、何なりとお申し付けいただければと思う次第です。

それでは、当社の新しいシェアオフィス、コワーキングスペースが4月に、福岡市3店舗目として中洲川端駅至近にオープンいたしますので、ぜひ一度見学にお越しください。

こちらからは以上です。

(2019年3月1日 金曜日)

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