完璧な悪役というのを演じるのは極めて難しいものであるという話

おはようございます。

2018年11月の映画や漫画コンテンツに関するいつもの配信記事です。

読者の皆さんにとって、映画や漫画といったコンテンツ世界で有名な悪役といえば、どのような人を思い浮かべますでしょうか。

現在の、全世界における有効投票を行なった場合、例えば、

・「スターウォーズ」シリーズのダース・ベイダー
・「ハリー・ポッターシリーズ」のヴォルデモート

といった方々は、かなりの悪役度が高く、それでいて読者の人気も高いという不思議な魅力がございます。

いずれも、とても不幸な過去の業を背負っていて、愛ゆえに、また満たされない愛情ゆえに世界を征服しようと目論む悲しい運命に翻弄されます。

翻弄されますが、元が極めて有能かつ行動力も胆力もあるキャラクターですから、特にダース・ベイダーに関してはジェダイの潜在能力値であるミディ・クロリアン値が正義側のジェダイの師匠であるところのヨーダよりも高いということで、アナキン・スカイウォーカーであったところのジェダイの若き騎士を強奪して暗黒卿の弟子に据えたシスの暗黒卿であるダース・シディアス(表の顔は銀河共和国パルパティーン議長)をして、

Darth Vader will become more powerful than either of us.

ダース・ベイダーは我われ(シディアス、ヨーダ)よりも強くなる。
(エピソード3/シスの復讐より)

と言わしめております。

しかしながら、ここにwillが入っているのがミソでして、ダース・シディアスとしても、きちんと修行を完結させないと自分を超えることはできない、という密かな自負があるようです。

対するアナキン・スカイウォーカー本人はというと、
エピソード3で暗黒面に目覚めた時には、

I am more powerful than the Chancellor. I… I can overthrow him!

僕は議長よりも強い。僕は、僕は彼も倒せる!
(エピソード3/シスの復讐より)

なんて調子に乗った発言をされております。

誰でも、新しい知識や技能を学んだ時には、万能感というか中二病に一時的になるものなのでしょうか。

どうも、いわゆる我々に馴染みの鎧カブト姿になってサイボーグとなってしまってからの彼は、どうも牙を抜かれてしまっており、

I must obey my Master.

皇帝には逆らえん。
(エピソード6/ジェダイの帰還より)

などとおっしゃっており、それってまさに現場とトップの板挟みになって苦悩する中間管理職、弱い番頭さんに成り下がっているとも言えなくもありません。

最後、フォースにバランスをもたらす者として、皇帝の背後から近づき彼を第2デス・スターの通気口に投げ落とし、銀河帝国初代皇帝としてのシディアスはそのままリアクター(融合路)の炎に包まれて爆死し、派手な炎を上げて滅びます。

そういう、基本的に私欲に塗(まみ)れた使い捨ての弟子(アプレンティス)としてフォースの暗黒面に誘い、師と弟子一対で動くのがシスの暗黒卿でありますが、弟子が師を殺して師に収まる、ということもよく行われるようで、その意味では悪役同士のせめぎ合いや戦いについても、ここではよく見ておきたいと思います。

だいぶ長くなってしまったので、ハリー・ポッターシリーズのヴォルデモートについては次の機会にさせていただきたいと思います。

とにかく、完璧な悪役という設定は意外と難しいものであり、悪役にもストーリーがないと感情移入できないものであるということかなと思います。

まとまりがありませんが本日はここまでといたします。

悪役といえば個人的には「ふしぎの海のナディア」のガーゴイルが最強だと考えております筆者からは以上です。

(2018年11月24日 土曜日)

▷▷次のページは

組織マネジメントの考え方を根底から覆すティール組織という考え方を1分で紹介します是非読んでください

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です