(2017/08/16)阪神の藤浪選手には苦しいところですが是非乗り越えて復活してほしいと思った話

おはようございます。

2017年8月のプロ野球に関する記事です。

現在、甲子園では夏の全国高校野球選手権が開催中ですが、その歴史に春夏連覇の金字塔を打ち立てた大阪桐蔭のエース、藤浪晋太郎投手が今プロ野球の阪神で苦しんでいます。

高校3年生の春の甲子園と夏の甲子園で連覇を達成、夏の決勝戦での最高球速153㎞/hというのは連投した決勝戦としてはありえない球威であり、準決勝、決勝とも完封で飾っています。

身長197センチメートルの体躯からスリークオーターで繰り出される速球、カットボールにスライダーという多彩な球種は、小さい頃から真面目で勤勉で努力を怠らない性格から弛まぬ努力を続けてきた結果であり、与えられた天賦の才能を限界まで使い切り伸ばしきる、そうした心構えが誰よりも強く取れている、まさに10年に1人の逸材だと思います。

しかしながら、プロ入団後続けていた2桁勝利も、昨年(2016年)途絶えてしまい(7勝)、今年は輝きを取り戻す年になるはずでした。

7試合先発で36四死球で登録抹消

しかしながら、真面目さが裏目に出たのか、阪神というファンマスコミ監督コーチ陣の厳しさがプレッシャーとなったのか、今年度の藤浪選手は例年にも増して調子が悪いように見受けられました。

事実、前半戦は7試合先発しますが36四死球を喫し、登録抹消となってしまい、自身初の成績不振での二軍落ちとなります。

2ヶ月にわたる調整ののち、2017年8月16日(水)の対広島戦で復帰登板を果たしますが、やはり本来の調子とは程遠く、7四死球を与えて降板してしまいます。

特に、相手の広島の先発ピッチャー、大瀬良大地投手に対して、左肩へのすっぽ抜けた直球をぶつけてしまったのは非常に残念でした。

続いて4番の菊池選手にも、変化球が抜けて同じく左肩にデッドボールを与えてしまいます。

大瀬良投手とは年も近く、一緒に自主トレーニングを行う仲でもあり、死球を与えてしまった瞬間、藤浪投手はしまった、という顔をしてすぐさま帽子をとって謝っていましたが、それを気遣う大瀬良投手の「気にするな」という笑顔を見せて同じ投手としての藤浪選手を気遣う姿に筆者も感動しました。

大瀬良投手としても、自分たちの世代のスーパースターで実績も才能も随一と認めている藤浪投手だからこそ、何らかの精神的な部分が大きいと思われる不調を脱して本来の輝きを取り戻してくれる一助となりたいと思っているのでしょう。

非常に稀に現れるこうした才能を潰さないようにきちんと見守るのは、野球に限らず、スポーツに限らずあらゆる分野でとても大切だと思います。

もはや、昭和のオラオラ指導では通用しないレベルに、野球も、仕事も達してきていると最近非常に感じるのです。

世界はますます高度になるし、すでに野球選手たちも小さい頃から限界まで、伸びきったゴムのように頑張り続けてきている、これが長い選手生命において一度不具合を起こしたら元のように戻すのは非常に難しいと思うのです。

阪神ファンや関係者のみなさんにおかれましては、才能と実績はもはやこの上ないという世紀の逸材を、もっと大事に扱い尊重し、好きな野球で自信を取り戻せるよう配慮してもらいたいと思いました。

野球好きからの論評は以上です。

(2017年8月16日 水曜日)

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