コロナだけがリスクではない

2020/02/28の日経平均▲805円(3.67%下落)

世の中の「リスク」を正確に測って認識することが大切だと思う話をします(新型コロナウィルスだけの対応が肥大化しているように思います)

おはようございます。

日本のみならず、世界の今、2020年2月28日は、軒並み新型コロナウィルスによる影響でさまざまな動きが起こりました。

しかし、起こった事を今の段階でまとめますと、新型コロナウィルスが直接に人間を殺した、死に至らしめた人数による影響をはるかに上回る良くない影響が世界中に広がっています。

2020年2月28日(金曜日)の日経平均株価は、▲805円安の、21,142円で引けました。

コロナウィルス対策として、良かれと思ってやること全てが、人間のこれまでの通常の経済社会活動を著しく阻害し、人と人とは顔を付き合わせて話すことがなくなり、手を伸ばしせば届く範囲以上離れて挨拶は声に出さずに黙礼もしくはマスク越しの無言のお辞儀になり、そして飲食店には誰も寄らない、イベント講演、音楽にステージ、落語にそして学校も休校、そして公的機関たる図書館も美術館も博物館もそういうものから積極的に我先に閉館です。

公的機関が全部閉館しても、公務員の給料は予算措置がされているので出る、ということなのでしょうが、民間の施設ではそうはいきません。

入館料がもらえなければ一気に経営が傾きます。

売り上げが立てられなければ、給料も支払えません。

内部留保の潤沢な、いわゆる大手企業は、こぞって在宅勤務のテレワークを決めていますが、こういう業界にいる人たちは、施設や職場がロックアウトされても別に当面の給料は出るので良いと思います。

それどころか、別に在宅勤務にして売り上げ落ちなかったら、一体今まで経費ばっかりかかる事務所オフィス施設や通勤費は一体何だったのかということになりそうです。

ブラジルの1匹の蝶の羽ばたきはテキサスで竜巻を引き起こすか、というたとえ話で知られるバタフライ理論、という話がありまして、世の中の状態にわずかでも変化が加わると、その後の状態が時間の経過によって恐ろしく変わってしまうというものです。

これは、最初は小さい事象であっても、カオス的運動の予測は困難であり、蝶の羽ばたきのような小さい撹乱要因でも、遠くの場所の気象やニューヨーク株式市場に大きな影響を及ぼす、バタフライ効果の例として、後世に記録されるのかもしれません。

今回の、新型コロナウィルスによる世界の人類の被害(これから顕在化していくのでしょうが、現時点では世界患者数8万人、死者2,800人程度)に匹敵またはそれ以上の災厄としましては、

交通事故死年間 世界135万人 日本1万人

米国今季インフルエンザ 1,900万人罹患 1万人死亡

日本 インフルエンザ 毎年3,000人死亡

フランス インフルエンザ 毎年10,000人死亡

新型コロナウイルス 今季世界 8万人罹患 2,800人死亡

ということでありまして、新型コロナウィルスだけで、ここまで騒ぐ必要がどこまであるのか、個人的な見解と前置きして申し上げますが、控えめに見てとても疑問に考えております。

新型コロナウィルス、というなんだか恐ろしい崩壊の「神話」に踊らされた人類全体が、良かれと思って動いている、あるいは予防に走る、自粛ムードになる、行動を抑制する、冷静に考えない、マスクやトイレットペーパーの買い占めに走る、このような個々にとっては合理的な言動による「影響」の方が、直接的な新型コロナウィルスによる罹患被害よりはるかに大きい、ということになるわけです。

まさに、声を大にして被害を訴えている人、被害の予想を立てている人の「善意」「熱意」は疑いようもなく、その対応に追われ各種の措置を土日祝日深夜そっちのけで捧げている各種業界の方々の努力には誠に頭が下がりますが、皆が皆、真面目に取り組むだけ、「普通」の消費社会=中小事業者や個人事業主の食い扶持である飲食、イベント、施設運営などは細り、飲食店は閑古鳥が鳴き、店主は涙に暮れる、卒業式を奪われた小学校6年生たち、という「情景」がそこここに現出しています。

タクシー業者はお客が立ち寄らなくなり、窓を全開にしてお客を運び、マスクを求めて大人たちが薬局やドラッグストアを梯子する、そのような世の中が健全かというと、そうではない、と皆わかっているのにやめられない、そのような同調圧力が一気に世界中を覆った、これは筆者の知る限りでは、

・1998年の日本の金融危機(長銀、拓銀、山一証券破綻)

・2002年のITバブル崩壊と小泉改革による株価低迷(日経平均株価7,000円台)

・2008年のリーマンショック(世界金融恐慌)

・2011年の東日本大震災

・そして2020年の新型コロナウィルスショック

という歴史の節目の大転換、パラダイムシフトだと考えています。

この時代に、自分の意見を表明できる自分自身のメディアを持つことができたのは、とても良かったと思っています。

SNSプラットフォームでの発言は、どうしても「流れて」しまいますし、プラットフォーム自体の判断で、発言内容が削除されたり、サービス自体がなくなってしまうという可能性もあります。

この点、古くからあるこのホームページやウェブ(Web)という媒体は、より時の試練に耐えて未来に残りそうな気がしています。

この時代は、後世の歴史家にどのように語られるのか、今から楽しみであります。

最後に、関連する団体に累が及ばないために、個人的意見と前置き致しますが、政府の今回の対応は中国/韓国観光客を野放図に受け入れた所から、完全に間違えていると申し上げておきます。

今日の記事はここまでです。

それでは、また明日。

(2020年2月28日 金曜日)

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