(2020/03/18)幸せに生きるためのポイントをたった一つ挙げてみます

家族や友人、知人にはもちろんのこと、小さい子供には優しく接し、高齢の人はいたわり、困っている人がいたらできる範囲で助け、弱者に寛容になれること。

これは幸せに生きるための方策で、よく世にも出回っていますが、今回は、弱者だけではなく「強者」にも寛容になれるかどうか、という点が決定的に重要になっている、ということを強調したいと思います。

自分にとっての強者とは、むしろ自分の生活や静謐な環境、ささやかな幸せを脅かす国家権力なり世の中の大きな風潮といった同調圧力といったものを思い浮かべる方が多いと思います。

こうしたものとの、果てしない「闘争」状態というのは、一見ヒロイズムに満たされるような気もするのですが、長期的に見て自らの幸せのためにはあまり得策ではありません。

善悪二元論で世の中を分けてしまい、自分より強いものを敵視するという、負のスパイラルに陥ってしまいます。

そうではなく、強者には強者なりの悩みがあり、彼らも見えない敵と戦い、不安にさいなまれながら、過ごしていると考えるとまたとらえ方も違ってきます。

この新型コロナウィルス感染症の世界的広がりの中、中国の国家主席も、アメリカの大統領も、そして日本の首相も、強力なリーダーシップを大衆から「期待」され、「批判」を受けつづけるという、極度なストレス下にあり、むしろいたわってあげた方がよい「弱者」ではないかと思うのです。

「強者」の富と権力は、この新型コロナウィルスによって大きく毀損した(価値を落とした)のは間違いありません。

世界で最もプレッシャーのきつい、中間管理職のみなさんたち。

弱者に加えて、強者にも寛容になれるかどうかで、個人個人の人生の中身、深さや広さが決まってきます。

私たちも、ひょっとしたら同じような立場に置かれるかもしれないのです。

自分のことばかりを考えてしまうとストレスまみれになりますが、相手のことも考えていくことによって、多面的な見方をすることができるもう一人の自分に気づきます。

将来の自分のためにも、優しく生きたほうが結果幸せに生きることができるという、「技術」の紹介でした。

こちらからは以上です。

(2020年3月18日 木曜日)

(2019/11/11)自らの幸せのためにチャレンジしつづけることが大切だという自己承認要求についての深い話をします