(2020/04/02)非同期コミュニケーションで投げ銭支払いまでできて業務を完結することができるという超便利な世の中になったという話です

おはようございます。

2020年4月の2回目のビルメンニュースを配信します。

本日は、IQ300という、まさに不世出の天才、フォン・ノイマンという人の紹介から始めます。

先日、筆者の歴史偉人ランキング第一位として、弘法大師空海をご紹介いたしましたが、こちらは、間違いなく、尊敬するとかしないとかそういう評価軸は置いておいて、とにかく世界史上表に出た中で第一位と衆目が認める人物です。

かのアインシュタイン(IQ190程度と言われた)も、全てのことはノイマンに教えてもらう、というようなことを言ったなどとも言われます。

ジョン・フォン・ノイマン(1903年12月28日 – 1957年2月8日)はハンガリー出身のアメリカ合衆国の数学者、科学者で、20世紀における最重要人物の一人です。

その驚異的な計算能力と映像記憶力、特異な思考様式、極めて広い活躍領域から「悪魔の頭脳」「火星人」「1000分の1インチの精度で噛み合う歯車を持った完璧な機械」などと評されましたが、凡人の筆者には、1ヘクタール(100メートル×100メートル)のホワイトボードを頭の中に持っていて、そこから自在に情報を引き出せた圧倒的な計算処理能力、というたとえがぎりぎり想像できる限界かと思いました。

ノイマンの能力についての数々の逸話は、ググればいくらでも出てくるのですが、一つご紹介すると、子供の頃に「電話帳の適当に開いたページをさっと眺めて、番号の総和を言って遊んでいた」というものがあります。

幼い頃より英才教育を受け、ラテン語とギリシャ語の才能を見せ、6歳で7桁から8桁の掛け算を筆算で行い、父親と古典ギリシャ語でジョークを言いあって笑っていたそうです。

8歳で微分積分の概念を完璧にマスターし、興味は数学にとどまらず、あらゆる分野におよび、家の一室にあったウィルヘルム・オンケンの44巻本の歴史書『世界史』を読了しました。

好んで読んだもの、特に『世界史』やゲーテの小説などに関しては一字一句間違えず暗唱できた。長じてからも数学書や歴史書を好み、車を運転しながら読書することもあったといいます。

自分で作ったコンピュータと演算勝負して勝ち、自分の次に頭のいい友達ができたと喜んだという逸話もあります。

20世紀における世界の科学技術、なかんずく数学・物理学・工学・計算機科学・経済学・気象学・心理学・政治学に多大な影響を与え、原子爆弾(マンハッタン計画)やコンピュータ(ENIAC)の開発への関与でも知られる万能人ノイマンですが、今筆者が扱っているこのコンピュータの原理も、基本的なコンピュータ・アーキテクチャとしての「ノイマン型」に則ったものになっています。

IQというのをおさらいしておきますと、知能指数(ちのうしすう:Intelligence Quotient, IQ)とは、数字であらわした知能検査の結果の表示方式であり、いわゆる入学試験合否予想システムに使われる偏差値と同じで中央値と標準偏差によって算出されます。

知能指数は標準得点で表され、中央値は100、標準偏差は15前後で定義されており、つまり100に近いほど出現率が高く、100から上下に離れるに従って出現率が減っていきます。

分布はほぼ正規分布になり85–115の間に約68%の人が収まり、70–130の間に約95%の人が収まると言われています。

このような、IQとしての上位2%程度に属することを唯一の入会資格である、高IQ任意団体として、メンサ(Mensa)という世界団体がありまして、この人口上位2%の知能指数 (IQ) を有する者の交流を主たる目的で、唯一の入会資格がIQ130以上のテストに合格すること、というものです。

会員数は全世界で約12万人。支部は世界40か国ということで、このメンサの会員である日本人(田川市在住)という「人」とリアルに1時間程度対話するという機会に恵まれたのですが、「メンサ会員である」という前提がなくても十分に変態的な思考を広げるマルチタレント、超人の一種だと感じることがありました。

この方でも、IQ130超、という程度ですから、ノイマンのIQ300とは、標準偏差としての調査指標の方が振り切れているといって過言ではないでしょう。

ちょっと、IQについて熱く語り過ぎましたが、筆者を含む凡人のみなさんも安心してください。

頭の良さ、というのも一つの個性であり、かのノイマン先生も、何十年も住んでいる家の食器の位置など何一つ覚えていない、つまり自分の興味のない領域には全くもって見えていない、という点では凡人の我々となんら変わらないわけです。

ただ、持っている個性や能力や才能の原点を正確に理解しこれからの人生に生かすことは、どの人間にとっても大切なことではないかと思う次第です。

さてマクラのお話が長くなりましたが本論です。

最近では、テレワークや自宅勤務といった、隔地間で業務やプロジェクトを進める体制が急速に試されていますが、そのために有用な考え方として、非同期コミュニケーションという方法があると考えています。

つまり、テキスト情報ベースでやりとりを進めて、各主体が、自分の時間である課題や業務をテキストベースに進めて、メールやスラックなどの各種テキストベースでのコミュニケーションツール上に「文書形式」で進めていく、そしてそれを受け取った側も、時間的には非同期で構いませんので、その表示されたテキストツールに「返信」「承認」する形で業務やプロジェクトを進めていくのです。

そして、途中からこの業務やプロジェクトに関わることになった人にも、このテキストベースでのやりとりをなぞってもらうことで、こちらも非同期のまま追いついてもらい、自分の時間でなんらかの「参画」を行います。

全体を統括する立場の人は、プロジェクトの進行を妨げている「障害」や「絡まり」をうまく解きほぐし、時には助言を、時には決断を行い、この非同期なコミュニケーションが円滑に流れていくように取り計らいます。

最近、筆者は積極的にこの非同期コミュニケーションで仕事や業務を極力進めていこうと思うようになりました。

テキストに落とすことで、物事が可視化され、新しく入ってくる人にも、その経緯を口頭で説明する、というミスコミュニケーションが少なくなります。

また、同じことを時間を合わせて他人に説明する、という手間をかけるより、情報共有だけを目的とするならば、それまでの経緯をテキストで追う方が、何倍も早く正確なブリーフィングになると確信しているからです。

こうして、筆者の周りでは、プロジェクトの完遂から支払いに至るまで、一貫して非同期コミュニケーションで完結することが少しずつできてきました。

支払いは、PayPayのスキャンデータになるQRコードを送ってもらい、自分の時間があるときにペイペイアプリで支払えば一瞬で終了です。

いちいち銀行のATMまで行って振り込んだり、会って手渡ししたりする手間は無駄です。

会うならば、次のプロジェクトの構想なり、そもそも何をプロジェクトとして一緒にやろうか、ということを一緒に同じ方向を向いて考える、そのような生産性の高い場にするか、思い切り想像の羽を伸ばしてブレインストーミング(雑談)をする、という時間にしたいというわけです。

本日も、通勤しながら、Facebookのタイムラインに流れてきた、このブログのシステムツールの監修をしてもらっている地元のウェブデザイナーの方が、Googleの新しいアナリティックスツール(有料)が欲しいなとつぶやいているのを見て、勝手に、その有料ツールの一部を投げ銭としてペイペイで支払っておきました。

これは、ランチに誘ってチャーハンをおごる、といった程度の金銭的負担ながら、信頼関係があれば双方全くストレスなくできてしまう、立派なプロジェクトです。

後で支払う、ということでどんどんツケにしてしまっては、身動きが取れなくなります。

お互い、気持ちよく、前向きに人生を生きるために、非同期コミュニケーションツールを上手く使いながら、できれば筆者は筆者の周りの環境にいる人たちにこの有用性をわかってもらう努力をしながら、少なくとも、自分の周りはできるだけ穏やかな、けれどもアクティブな、怒号や否定や叱責が少ない環境にしていきたいとささやかに願っているのです。

それでは、非同期コミュニケーションツールの極致である、ブログ記事の投稿を終わります。

メンション、リツイート、または感想やコメント、非同期にお待ちしております。

こちらからは以上です。

(2020年4月2日 木曜日)