個人の見解であり関連する組織等とは関係ありません

中華人民共和国所属の艦船の日本領海の侵入事案(2016年6月)について正確に記しておきます

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https://www.youtube.com/c/BirumenkingNews
海上保安庁サイトより

おはようございます。

2016年6月の国際政治の最前線の記事です。

現在、取り上げられております中国艦船の日本領海侵入事案について、何が問題となっているのかの整理をしておきます。

事実関係を記しますと、2016年6月15日(水)午前3時30分ごろ、中国海軍のドンディアオ級情報収集艦1隻が、口永良部島西方の領海を南東に進むのを海上自衛隊のP3C哨戒機が上空から確認したとのことです。

同艦は約1時間半後の午前5時ごろ、鹿児島県の屋久島(鹿児島県)南方から領海を出て太平洋側の公海上に抜けたと思われます。

下記添付写真(グーグル地図)のように、屋久島と中之島の間を通ったようです。

日本が両島から領海12海里(1海里は1852m)を設定しても、公海部分ができてしまいます。

ここでポイントとなるのは、この海域がどういう日本国の領土によって構成されているのかということです。

屋久島と中之島以外にも、もっと細かく、どういった島すなわち領土があるのかを理解しないといけません。

屋久島の北東には口永良部島(くちえらぶじま)が、中之島の北北東には口之島(くちのしま)が視認されます。

しかし、これだけ考慮してみてもやはり公海ができてしまいます。

実は、口之島のさらに北東に、グーグル地図などでは認識されませんが「平瀬」という「島」があり、恐らく満潮時でも海面に沈まない浅瀬部分の突起となっていることから、わが国ではこれを領土として領海基線としているということなのです。

この点、昭和52年に制定された「領海法」により領海は基線からその外側12海里までとされましたが、 国際航行に使用されるいわゆる国際海峡である 宗谷海峡、津軽海峡、対馬海峡西・東水道、大隅海峡 の五海峡は特定海域として、同海域に係る領海は基線からその外側3海里の線及びこれと接続して引かれる線までの海域とされました。

要するに、国際航行に使用される、いわゆる国際海峡として、大隅海峡を指定し、通行するならばこちらを通ってほしいとわざわざ道を空けているのに、かの国としては、わざわざわが国が領海と認定しているところを通行していったということになるわけです。

何が問題になっているのか、物事の背景をまず知ることが大切です。

ここからが、今後の安全保障を見据えた政府関係者の腕の見せ所ということになります。

いつもは行ったことはありませんと書きますが、屋久島宮之浦岳山頂と口永良部島には行ったことがあります筆者からは以上です。

(平成28年6月21日 火曜日)

グーグルマップより

ウィキペディアより
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