個人の見解であり実在の組織等とは何ら関係ありません

社会を作って協力することは効用が大きいのか否かという論点について解説します

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おはようございます。

2013年10月の昆虫の社会性に関する配信記事です。

社会を作って協力することにより自らの生存可能性を上げるという遺伝子的アプローチが少し前から流行ってきています。

例えば社会を作るメスと単独で巣作りするメスが共存するある蜂の巣で調べたところ、複数の、メスであるけれども生殖能力のない働き蜂が協力すると幼虫の生存率が大幅に上昇し、働き蜂たちは自分の母親であり生殖能力のある女王蜂を経由して、単独のメスよりも多く自分のものに近い間接的な遺伝子を弟や妹蜂を経由して残せる確率が高いことが確認されてきています。
結果として協力の大きな利益により各個体が得をするので、社会が維持されることが説明がつくといった論調です。

これまでの進化生物学の開祖ダーウィンの自然選択説は、残す子供の数がより多くなる性質が進化することだと定義しています。

しかしダーウィンは、昆虫の一部の社会を作る蜂や蟻(白蟻を含む)に見られる、自分で子を産まず女王のために働く女子という種類を持つ種が自らの子を産まないにも関わらずなぜ自然選択により進化できたのかわからないという疑問を残して世を去ったわけです。

この疑問に対して、今のところは社会を作ると自分で子を産まなくても母親である女王の残す子供の数が増え、母親経由で弟妹に伝わるワーカーの遺伝子量が増えるからだという理論的な説明で一応の解を与えていますが、この問題はヒトの社会にまで共通する社会システムの進化機構の重要な未解明問題として、長い間実証検証が待たれているものです。

実際の蜂や蟻の社会において、このような協力による利便向上が起こっている研究が進められています。
情けは人の為ならずということです。

さらに進んでヒトを含むさまざまな生物に見られる社会的協力の維持機構を、社会参加のために参加個体が支払う社会構築のコスト(社会的人間なら税金、蜂なら直接産仔数の減少)と、社会参加により得られる参加個体の利益の観点から理解することで、永続的な協力がいかにして可能になるかが明らかになることまでが期待されています。

実をいうと蟻や蜂の集団は個の集まりというよりほとんどクローンの集まりです。

オスが染色体が一組しかなく、アリやハチの巣の中は人間と比較するとクローンだらけであり、一つの巣が一つの「個体」であると考えれば分かりやすいことになります。
女王が卵子役、オスが精子役、働きアリ・働きハチが体細胞役、ということになります。色々な考え方による生命へのアプローチが進んでいます。
このように考えますと、人類みな兄弟という感じがしてきますから不思議です。
特に日本人においては、かなり少数の個体群から今の1億2,000万人まで増えたそうですで、世界的にも稀有な事例と言えそうです。
難解な文章になりましたが、ここまで読んでくださりありがとうございました。
働き蜂になりきれないこちらからは以上です。
(平成25年10月14日)
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