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マイナス金利が銀行の体力を奪っていく先に待っているものを論じたい

氷点下マイナスの世界

日銀のマイナス金利導入により、銀行の経営にじわじわとリスクが忍び寄っています。

正直、金利がマイナスになるということを考えてこなかった実務銀行界での当面の対応はシステム対応でしょう。筆者もその昔銀行のシステム部門におりましたので、13桁以上の貸出金が出るとか、小数点6桁以上の金利幅といったことについての対応が大変であった(というか正直無理なところであった)経験はありますが、金利がマイナスになるということは全く想定しておりませんでした。

どのような影響があるかを確認する影響テストだけでも膨大な工数がかかると思われますし、どんなにしっかり対応できても、マイナス金利なので収益の出せようがありません。

ではなぜマイナス金利になるのを承知で国債を買ったり、企業に貸し出したりするのでしょうか。


行き場のない過剰流動性のお金が溢れている

行き場を失ったマネーが巷に溢れているのです。

帰宅難民さながらです。

この点、現金をタンス預金のように保管することがとても大変なコストがかかることを想像してみればわかると思います。

いつ空き巣が入るかもしれない家にたくさんのお金を保管しようとすれば、やっぱりそれなりの金庫などの設備が必要になるでしょう。

金庫を購入して現金を数えて入れておくというコストをかけるより、国債なりを購入して登録債として金融機関や他の専門家に保管してもらうほうが、紛失や盗難のリスクに比べれば金利を払ってでも安心できるというものです。

お金の在庫となれば厄介なものであるということが少しでもわかっていただければ幸いです。

かように、お金が集まれば集まるほど、その保管のコストがかかるということは、銀行といった貯蓄金融機関などは最もその影響を受けるということなのです。

世の中の動きの速さに、とても追いつけない筆者からは以上です。

(平成28年2月20日)

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