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パラサイト・シングルも高齢化しそれを支える親世代も高齢化する日本











おはようございます。


2017年3月の高齢化社会に関する配信記事です。


「パラサイト・シングル」という言葉が有名になった時代がありました。


「パラサイト・シングル」とは、高校大学大学院卒後も親と同居して基礎的生活条件を依存し(要するに養ってもらい)、余裕ある生活を楽しむ未婚者を指す造語で、バブル後ベストセラーになった「パラサイト・シングルの時代」(ちくま書房、山田昌弘著)という本によって、一躍、当時の流行語になりました。

この言葉には当時の時代環境を反映し、結婚すると個人の自由な時間などの「豊かさ」を失う恐れ、そして労働市場において進む若者の非正規雇用化や失業増、相反する形での労働観の変容・趣味化(いやいや仕事をしないでも何とかなる)を的確に捉えたものだと思います。









今のパラサイト・シングルの境遇は違う

しかしながら、昨今のパラサイト・シングルは、結婚せずに自由な生活を謳歌するリッチな姿ではなく、もはや見る影もなく大きく変わってきたと言えます。


パラサイト・シングルの中年化が進み、30歳代後半、40歳代のパラサイト・シングルも広範に確認されます。


なんと35歳から44歳の中年パラサイト・シングルは2014年時点で日本全国で304万人ほど存在するようです(総務省統計研修所より)。

加えて当然ですがパラサイト・シングルを養っている両親の高齢化も進んでいます。



パラサイト・シングルの両親の高齢就業率も、非常に高くなっているようです。


これはパラサイト・シングルの生活を支えるために、親が就業期間を延ばしていると見られます。


あと数年も経過せずに、さすがに親の収入も途絶え、パラサイトしていたシングルの側が世話になった親を介護していかなければなりません。


そのための訓練を彼らが積める期間や機会が充分に存在するとは到底思えないのです。

やはり、経済的に自立するというのは持続的な社会のためにも個々の経済主体に必要な試練であると思います。



中年おっさんの筆者からは以上です。


(平成29年3月2日 木曜日)

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