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邦題が原題と違う映画をマーケティングの観点から考察してみたという話です

同一「人」物です:ベイマックスポスターより

おはようございます。

2015年1月の配信記事です。

アニメは少し詳しいと思います筆者です。

米国アニメ映画「カールじいさんの小さな家」の本当の原題は「UP(上へ)」です。

同じように、大ヒットしました「アナと雪の女王」の本当の原題は「Frozen(凍った)」です。

この2つの邦題は、日本人の感性に非常にマッチし、見られる前から日本でも大人気になったことは周知のとおりです。

このように、その映画を見たことのない人に、「観よう」と思わせるのがマーケティングの極意です。

しかしながら、高度に組織化専門化されて忙しくなってしまった現代社会においては、映画を「観る」というより映画館に「連れて行く」ライトユーザーや意思決定権者(要するに親とか)ばかりにスポットが当たりすぎているのではないかと思います。


映画は観てもらわなければはじまらない

映画も作品であると同時で商売ですから、どんなに名作を輩出しても、映画館で動員できなければ難しいのです。

観客席がガラガラで封切り直後のくせに寝そべっても余裕で見れてしまったジブリの「興行的」には失敗作であったと言われる「ホーホケキョとなりの山田くん」のような、筆者のようなマニアとしては垂涎モノの作品(私は名作だと今でも思っております)であっても、売れなければ駄目という烙印を押されてしまいます。

その点で、今回のディズニー配給の「ベイマックス」はゆるキャラふわり物語と思いきや、実は6人のヒーローものだったというある意味驚きの作品です。

なんか真っ白くてかわいいベイマックス、実は6「人」組みの戦闘マシーンの一体であり、原題は「BIG HERO6」なのです。

つまり、日本における殆どのライトユーザーにしてみれば、ベイマックスというお話はなんだかゆるふわロボットと人間とのほんわかストーリーのように「宣伝」されており、それはまさしく手塚治虫「火の鳥」に出てくるロボット「ロビタ」のような感じを彷彿とさせますが、実はアメリカ映画お決まりの「悪」と戦う「正義の」殺戮マシーン軍団の一員として大活躍するという「一面」もあるのです。

しかし、そう書いてしまうと読者、ならぬ「観者」が限定される、妖怪ウォッチやポケモン、イナズマイレブンなんかの競合ライバルが多いこの年度末の時期に、訴えるべきはステレオタイプと言われようが構わない、ゆるふわ大好き女性ユーザーしかいない!という日本の配給元の苦肉の策なのかもしれなかったのです。

ここまで論じておきながら、「ベイマックス」まだ観たことがない筆者からは以上です。

(平成27年1月20日 火曜日)

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