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落語「花見酒」に見る分かち合うという精神が非常におおらかで良いと思うので紹介します

目黒川で花見(季節外れですが)

おはようございます。

2014年8月の記事です。

今日のお題は分かち合いです。

古典落語に花見酒というお噺がありまして、これは筆者が最も好きなお題の一つなので、ちょっと端折ってあらすじを説明します。

……

酒飲みはどんなときでもしくじるもので。

幼なじみの二人が江戸は向島の桜が満開だって評判なので、ひとつ花見に繰りだすことになりました。

ところが、あいにく二人ともお金がありません。

そこで兄貴のほうがおつなことを考えまして、それはというと横丁の馴染みの酒屋の番頭に頼んで、灘の酒3升を借り込んで花見の場所に持って行き、ひしゃく1杯10銭で売りさばく。

こうして儲けた金で自分たちも一杯やっちゃおうという算段です。

そうと決まれば善は急げで、桜の散らないうちにと二人は樽を担いで向島までやってまいりました。

ついてみますと花見客で大賑わい。

さあ商売だ、という矢先に弟分が、樽の酒の匂いにもうたまらなくなってしまいました。

兄貴、売ってくれと言い出して、10銭支払ってぐびっと一杯。

それを見ていた兄貴分も飲みたくなってしまったので、やっぱり10銭払ってグビリと一杯。

じゃあご返杯、俺ももう一杯、一杯いっぱいさあ一杯とやっているうちに、3升の樽酒は綺麗さっぱりなくなってしまったのです。

二人はもうへべれけです。

お客も寄ってきて一杯売ってくれと言ってもらったのですが、樽を逆さにしてもまるっきり空です。

「えー、売り切れです。またどうぞ」またどうぞも何もありません。

お客もあきれて帰ってしまいます。

さて酔っ払った二人、売上の勘定をしようと財布を開けてみると、中から10銭銀貨が一枚だけチャリーンと出てまいりました。

考えてみれば当たり前、まず弟分が一杯、そして兄貴分が一杯。一杯一杯飲んでいくうちに10銭銀貨が二人の間を行ったり来たりしただけで。

ああ、そうかあ。そりゃ勘定は合ってらあ。

……

さて結局酒を借りて単に飲んでしまった二人は今後働いて返さなければならないわけですが、二人で向島まで繰り出してこの事業を行う寸前までは段取り含めてうまく行っていたのです。

そして酒を飲むのも少々にするデモをしておけば、客に売る分についても充分な利鞘が生まれ、仕入れた酒の原価を上回る売上を上げられたことは確かでしょう。

二人の構想準備は万全でしたが、事業の実施段階においてデモをやり過ぎ在庫不足による売上機会損失を招いただけなのです。

この二人は実にうまい営業機会を捉えたのだが、最後に売上を取るところに失敗しただけと評価したいのです。

内部の人たちで売った買ったをしていても、実際の売上にはなりません。

外に打ち出す勇気とプロモーションが良質な売上を生むのです。

しかし一方内部のやり取りは、何にも代えがたい良質なコミュニケーションになる可能性も秘めています。

要は中外の理解をしっかりしておくべきだということです。

これは営業に限らず従業者が押さえておくべきポイントだと思います。

小中学校もあと一週間。仲間うちで昼食を奢り合って楽しく仕事をしたい筆者からは以上です。

(平成26年8月24日 日曜日 最終更新:平成28年8月24日 水曜日)

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