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適度に劣悪な環境から発見は生まれるものという昔からの真理について

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おはようございます。

2016年5月、今回は逆説的なお話をいたします。

ものすごく恵まれた環境で、勉学でもスポーツでも取り組みたい、取り組ませたいと考えるのは人間の常だと思いますが、そうでないいわば劣悪な環境だからこそ、生まれる世紀の発見というのもあります。

万能薬とも言ってよい抗生物質ペニシリンを発見した英国ロンドンのアレクサンダー・フレミングの研究室は、特に整備されたものではなく、どちらかというと劣悪で雑然とした環境でした。

研究室の窓ガラスは割れているものもあり、風や埃も舞いましたが、彼は構わずカビの研究に没頭しました。

しかし、かような環境では、対象培養物質の汚染(コンタミネーション)が問題となります。

細菌は、あらゆる環境下に溢れていますので、どこからか目的以外の細菌が入り込んで繁殖し、研究対象として培養している細胞を侵食、圧倒してしまうのです。

そして、まさにフレミングが培養しようとしていたブドウ球菌のシャーレに、どこからか青カビの胞子が飛び込み、繁殖していたのです。

普通なら、こういうのはダメになってしまった研究結果として打ち捨てるところですが、フレミングは、この青カビが生えた周りには猛毒のブドウ球菌がいないことに気がついたのです。

まさに世紀の発見は汚れたシャーレから生まれた

ここに、青カビが何らかの抗菌物質を生成しているのではないかと彼は気づいたのです。

怒って劣悪な環境に舌打ちして培地を捨ててしまわずに、考えを深めたフレミングの世紀の発見でした。

振り返りますと、もしフレミングにもっとよい環境が与えられていたならば、青カビが飛び込んでくるような割れた窓ガラスや隙間がなかったら、この発見がなされたか疑問です。

これがやがて何百万人の命を救う、万能薬ペニシリンの登場でした。

フレミングが最初にペニシリンを発見した、その適度に汚染されたシャーレは、その後他の菌が生えぬよう処置された上で、現在も大英博物館に展示されているそうです。

またフレミングの実験室も、セントメアリー病院内にその当時の様子が再現され伝わっているそうです。

重要なのは、実は適度に劣悪な環境なのかもしれません。

そしてもっと重要なのは、環境に左右されない個人の意志だとフレミングも言いたかったのかもしれません。

どうも最近環境に恵まれなくて悩んでいる筆者からは以上です。

(平成28年5月25日 水曜日)

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