京アニ社長

京アニは1981年、八田さんの妻陽子さんがセル画に色を塗る「仕上げ」の下請けとして創業した。85年に法人化し、八田さんが社長に就任。同業の多くが分業化する中、自社でほぼ完結する手法で成長させた。
2006年に放送された学園ドラマ「涼宮ハルヒの憂鬱」でブレーク。その後も「けいおん!」などヒット作を連発し、アニメ界を背負う人材育成にも力を入れた。モデルにした風景を忠実に再現し、ファンがその場所を訪ね歩く「聖地巡礼」を定着させた。
19年7月には同社の第1スタジオ(京都市伏見区)で放火殺人事件が発生。36人の社員が犠牲となった。毎年、事件発生日には現場跡地で追悼式を営み、八田さんも参列。25年の式では事件後に11作品を発表したことを報告し、「心を一つにして恥ずかしくない作品を作り続けたい」と語っていた。
社長の後任には、共同代表取締役で長男の真一郎氏が2月24日付で就いた。
この方の逝去は、文字通り、心労がたたっての事実上の労災。謹んで、ご冥福をお祈りいたします。
ありがとうございました。
以上
