自称エリートの末路

エリートを一言で煽るなら
「おめでとう、アメリカのエリート予備軍ども! 4年かけて学んだ『教養』で、ようやくコーヒー淹れられるスキルが身についたな! AI様が優しくエントリーレベルを刈り取ってくれて、学位持ちがスタバのエプロンかける時代到来だぜ。借金は残ってるのに給料は高校生並み。夢のホワイトカラー? 夢オチおつかれ!」
やるべきことはすべてやったと思っていた。借金を背負い、4年間にわたり講義や実験に耐え、リポート作成や試験勉強のために徹夜を重ね、ついに大学の学位を手にした。だが今、彼らが就いているのは、高校生でも得られるような仕事ばかりだ。生計を立てるために衣料品店でレジを打ち、コーヒーショップでエスプレッソを入れ、ベビーシッターをしている。
こうした不完全就業の大学卒業者が増えつつある。これは、取得した学位を必要としない仕事に就いている若者を指す経済用語だ。ニューヨーク連銀によると、2025年12月時点で22歳から27歳の大学卒業者のほぼ43%に当たり、1年間で3ポイント超上昇し、コロナ禍以降で最も高い水準となった。わずか12カ月で大きく上昇したものの、その水準は依然として世界金融危機時に記録された水準を下回っている。
人工知能(AI)のせいにするのは簡単だ。実際、多くの大学卒業者が目指すホワイトカラー職においてAIが初級職を次々と自動化していることを示す研究は後を絶たない。スタンフォード大学デジタル経済研究所やハーバード大学教授による調査では、ソフトウエア開発や顧客サービス、マーケティングといった職種で、AIツールの普及以降、キャリア初期の雇用が減少していることが確認されている。
しかし、近年の新卒者が直面する苦境のより大きな要因は、長年にわたり静かに積み上がってきた需給の不均衡にある。労働市場分析会社ライトキャストによれば、2004年から2024年にかけて米国の大学修了者数は54%増加したのに対し、そうした卒業者に適した初級職は42%増にとどまった。
以上
