最低の上司

プラダを着た悪魔2が上映されるらしい
あの編集長ミランダは最低ですよね。最低のパワハラ上司。
The Devil Wears Pradaの終盤、主人公アンドレアが新たな出版社の面接を受ける場面がある。面接官は彼女の経歴を見て、なぜあの苛烈な編集長のもとやっていけたのかと問う。そこで読み上げられるのが、ミランダの推薦の言葉である。「これまで多くの助手を雇ってきたが、彼女ほど期待を裏切った者はいない。しかし、もし彼女を採用しないなら、あなたは最も愚かだ」。冷酷で傲慢に見えたミランダが、最後に最大級の評価を与える場面である。
あのシーンが刺さるのは、単なる感動話ではないからである。ミランダは決して優しくない。弟子を甘やかさない。しかし、本当に能力を認めた相手には、最後に一行で世界を変えるほどの重みを与える。言葉数は少ないが、その推薦文には、極限の現場を生き抜いた者だけが与えられる承認がある。人は必ずしも優しさだけで育つのではない。厳しさの中で見抜かれた実力こそが、人を次の場所へ押し上げる。その現実を静かに突きつける名場面である。
で、あの女が最後にニコッと笑って、すぐ素に戻って、行って、というのが私は一番好きです。
失礼しました。

