大学生になる君へ

生きるということは学ぶこと

初めての授業で、
教授は自己紹介をし、
「今日は知らない人と友達になりなさい」
という課題を出した。
私は席を立ち、周りを見回した。
すると突然、誰かが私の肩を叩いた。
振り向いてみると、
なんとそれはお婆さんだった。
彼女の笑顔は光って見えた。
「ハ〜イ!ハンサムボーイ。
 私はローズよ。87歳なの。
 ハグしても良い?」
私は笑い、喜んで
「もちろん!」
と答えた。
彼女は私をぎゅっと抱きしめてくれた。
「お婆さん、なんでまだそんな若くて
 キレイなのに大学で勉強してるんだい」
「もちろんここでお金持ちの男を見つけて、
 結婚して、子供をたくさん産んで…笑」
「ははは。いや、本当は?」
私は彼女がどうして87歳で
大学生になろうと思ったのかが
気になっていた。
「いつか大学生になりたいと思ってたの!
 それで、やっと夢が叶ったわ!」
と答えてくれた。
授業が終わった後、
私達は一緒に食堂に行き、
チョコレートシェーキを飲んだ。
私達は一瞬にして友達になった。
それからしばらく、
私達は毎日授業を一緒に受け、
食堂に行き、ノンストップで話し続けた。
ローズという「タイムマシン」が
彼女の経験や叡智を私に聞かせてくれる度に、
私は彼女に魅了されたのであった。
知らず知らずのうちに、
ローズは大学の注目の的になっていた、
大学の学期が終わった後、
彼女は大学のパーティーで
スピーチを任された。
私は、その時の彼女の言葉を一生忘れない。
彼女は司会者に紹介された後、
壇上に上がった。
彼女が話そうとしたその時、
彼女はスピーチをメモしたカードを
落としてしまった。
彼女は恥ずかしがり、
少しイライラしている様子だった。
それから彼女はマイクのほうに行き、
「バタバタしててごめんなさいね。
 キリスト教で禁酒してるから、
 ビールは飲まないと決めてたんです。
 それにしても久しぶりの
  ウイスキーは格別ね!
 さっきのカードの順番も
  わからなくなったので、
 とりあえず私が知っていることを
  喋りますね」
とアドリブで言った。
会場は笑いに包まれた。
「…私達は年老いたから
 遊ぶのをやめるのではなく、
 遊ぶのをやめるから
 年老いてしまうのです。
 若さを保ち、幸せになり、
 成功するための秘訣は
 4つしかありません。
 毎日よく笑い、
 面白いことを見つけるのです。
 夢を持ちなさい。
 夢がないと、あなたは死んでしまいます。
 世の中は死んでいる人達ばかり!
 しかも本人達はそれに気づいていない。
 年老いていくことと、
 成長することは全くの別物です。
 もしあなたが19歳で、
 一年中寝てばかりいて
  生産的なことをしなければ、
 20歳になります。
 もし私が87歳で、
 一年中寝たきりでいたら、
 88歳になります。
 誰だって年老いていくことはできます。
 特別な能力や才能は要りません。
 大事なのは、
 いつも「成長する」機会を
  見つけることです。
 後悔をしないこと。
 年寄りは、「やったこと」への後悔は
  ありません。
 でも、「やらなかったこと」への後悔は
  たくさんあります。
 死を恐れるのは、
 いつも後悔ばかりしている人です」
彼女は、最後に
「ザ・ローズ」という歌を
堂々と歌い、自分のスピーチを終わらせた。
彼女は歌詞を聞き、
毎日においてそれを
実現しなさいと言った。
月日は過ぎ、ローズは遂に
ずっと夢に見ていた卒業証書を手に入れた。
卒業した一週間後、
ローズは永遠の眠りについた。
彼女の葬儀には、2,000人もの
学生が参列した。
彼女は、
「夢を実現するには
遅すぎるなんてことはない」
という大切なメッセージを
僕らに伝えてくれたのだ。
年老いていくのはみんな一緒である。
しかし、
成長するかどうかは、人それぞれである。
生きることとは学ぶこと。
以上