倫理法人会
吉武副地区長
いつも会務にご努力されて素晴らしいと思います。先ほどは率直なご意見ありがとうございました。
私は吉武会長山川専任幹事の時代の会員ですので、私からも突っ込んで申し上げます。
倫理法人会のモーニングセミナーにおける会員スピーチは、単なる個人の近況報告ではないのでその定義が必要です。純粋倫理の学びをいかに日々の生活や経営に落とし込み、自己革新を図っているかという「生きた実践」を共有する真剣勝負の場という認識がないと、ぼけます。
しかし、会歴が長く役職を経験した会員ほど、過去の成功体験の焼き直しや、特定の仲間うちにしか通じない「内輪受け」の話題に逃げてしまう危うさを孕んでいるものです。気心の知れた仲間との思い出話や身内の冗談は、その場の空気を和ませる安易な手段になり得ます。ですが、それは初めて会場に足を運んだゲストや入会間もない会員に強い疎外感を与え、「ここは内向きの閉ざされた集団なのだ」という誤った印象を植え付けてしまいます。どれほど長い会歴を重ねようとも、人生や社業の課題が尽きることはないわけです。だからこそ、熟練の会員にこそ求められるのは、過去の勲章ではなく「直近の実践体系」を軸にした簡潔で力強い発表です。今現在、家庭や職場で直面している問題に対し、万人幸福の栞の条文に照らして己のあり方を省み、具体的にいかなる実践に取り組み、どのような変化が生まれているのか。原因と実践、そして結果を論理的かつ率直に語る現在進行形の試行錯誤こそが、聴衆の心を強く揺さぶり、後進に「自分も実践してみよう」という勇気と指針を与えるのでありましょう。
内向きの論理や仲間うちのなれ合いに安住する組織運営では、やがて新陳代謝が止まり、未来は確実に閉じていくと思います。外部の視点を取り入れ、常に新しい仲間を迎え入れて共に成長していくためには、まず古参の会員自身が過去の蓄積に胡坐をかくことをやめなければならない、一切をとりあえず捨てることです。先達が誰よりも謙虚に「今、ここ」の実践を語り、自己を更新し続ける姿勢を示すこと。その凛とした緊張感と外へ開かれた気風こそが、組織の停滞を打ち破り、倫理法人会の持続的な発展を切り拓く原動力となると思います。
おかげさまで、私の講話の機会も増えております。自分の肝にも銘じてやっていこうと思います。

