厳島神社

大聖院(だいしょういん、正式名称:多喜山大聖院水精寺)は、宮島で最も歴史が古い真言宗御室派の大本山であり、宮島の最高峰である弥山(みせん・標高535m)の信仰を統括する本坊です。

大聖院の概要と歴史

  • 空海による開基:806年(大同元年)、唐から帰国途中の空海(弘法大師)が宮島の弥山で百日間の求聞持(ぐもんじ)修法を行い開山したのが始まりと伝わります。
  • 厳島神社の別当寺:明治維新の神仏分離令によって切り離されるまで、厳島神社の祭祀を司る総本坊(別当寺)として強大な権威を持っていました。
  • 皇室・武将とのゆかり:鳥羽天皇の勅願道場となったほか、平家一門、豊臣秀吉、初代内閣総理大臣の伊藤博文らが深く帰依した寺院です。

弥山との関係

  • 山頂一帯は大聖院の境内:弥山そのものが古くからの山岳信仰・密教修行の霊場であり、山頂付近にあるお堂はすべて麓にある大聖院の管理下(飛び地境内)にあります。
  • 霊火堂(消えずの火):弥山山頂近くにあり、806年に空海が修行で焚いた護摩の火が1200年以上燃え続けているとされ、広島平和記念公園の「平和の灯」の種火の一つにもなりました。
  • 三鬼堂と魔尼殿:弥山山頂の「三鬼堂」と麓の大聖院境内にある「魔尼殿(まにでん)」には、日本唯一とされる鬼の神「三鬼大権現(さんきだいごんげん)」が祀られています。
  • 弥山登山・大聖院コース:弥山への3つの登山道(大聖院・紅葉谷・大元コース)のうち、大聖院の脇から登るルートは古くからの表参道で、綺麗に整備された石段と瀬戸内海の眺望が特徴です。