カバー株式会社(5253)の収益構造
結論から言うと、会社全体(運営元のカバー株式会社)としてはしっかり黒字で儲かっていますが、サービス単体で見ると暗雲と明暗がはっきり分かれているという状況です。
1. 運営会社(カバー)の全体収益:黒字だが成長は一巡
会社全体で見ると、売上高は約500億円規模、営業利益も約70億円を叩き出しており、ビジネスとしては非常に儲かっています。主な稼ぎ頭はVTuberのライブ・イベント、各種ライセンス、カードゲーム(TCG)、グッズ販売です。
ただし、これまでのような爆発的な急成長からは落ち着きを見せています。
2. ホロアース:大赤字で撤退(約32億円の損失)
ホロアースに関しては**「全く儲からず、大きな損失を出した」**というのが現実です。
- 巨大な仮想空間の開発・サーバー維持に莫大な費用がかかり続けた
- 開発方針の変更・サービス終了に伴い、**約32億円もの減損損失(特別損失)**を出すことになった
- 技術的な特許などの遺産はあるものの、プロジェクト単体としては完全に足を引っ張る形となった
3. ホロドリ(hololive Dreams):これからの「稼ぎ頭」候補
一方、スマホゲームのホロドリは収益化に繋げやすい構造になっています。
- 事前登録者数も多く、ガチャや育成要素のある「スマホゲーム」であるため、マネタイズの仕組みが明確
- ホロアースほど膨大なインフラコストがかからないため、粗利率が高い
まとめ
「メタバース(ホロアース)で一発当てようとしたけれど莫大なコストで痛手を負い、従来の強みであるグッズやスマホアプリ(ホロドリ)などの手堅い事業でカバーして黒字を保っている」というのが現在の実情です。

