嫌ならやめろ

今の子供は
ほんとうに偉そうにしてるよ。
親から金をもらうのが
当然のことのように
思っている。
親もまた、ねだられれば、
子供にすぐ小遣いをやる。
だから我慢ということを知らない。
その上、
みんなで意見を言いましょうなんていってる。
とんでもないよ。
昔は「嫌なら止めろ」だったんだ。
「まずきゃ食うな」とかさ。
だから、
あらゆることで下品なやつばっかり
増えたんだ。
品の良さっていうのは、とりあえず腹に
収めちゃうっていうことだろう。
まずいなと思っても、ちゃんと食って、
それでもほんとにまずいなら
食わないってことだけだった。
それが、
いろんな難癖を付けるようになった。

なまじの中流ってのほど
下品なものはないね。
金があると下品なことをやりたがる。
金さえ出せば手が届くように
見えるものには
我慢できずに
すぐ手を出してしまうんだ。
要するに、中流の奴らが、金で品を
買おうとして、いろんなブランド商品を
買ってきて自分に品をつけようとした。
それは大きな間違いだったんだ。
買うんじゃなくて、
買わないことでしか品は得られない。

修理した車だとか、
修理した靴だとか。
修理品を持っていて、
なおかつそれなりの
雰囲気を持たない限り、
日本はいつまでたっても文化的には
立ち遅れたままだな。
車を買いかえなかったりすれば、
経済は停滞するだろうけど、
品だけはかっちり出る。

引用:「みんな自分がわからない」
ビートたけし

品性を磨きましょう。

人間の価値はその内面にしかない。

以上