50年前の映画で訴えるって
ヌードシーンが児童虐待、1968年『ロミオとジュリエット』で製作会社訴え
1968年の映画『ロミオとジュリエット』で主役を演じた俳優のオリビア・ハッセーさん(右)とレナード・ホワイティングさん(1968年撮影)。1968年の映画『ロミオとジュリエット(Romeo and Juliet)』でのヌードシーンが児童虐待に当たるとして、俳優のオリビア・ハッセー(Olivia Hussey)さんとレナード・ホワイティング(Leonard Whiting)さんが先週、米製作会社パラマウント・ピクチャーズ(Paramount Pictures)を訴えた。二人の弁護士が3日、明らかにした。フランコ・ゼフィレッリ(Franco Zeffirelli)監督(2019年に死去)の同作品で悲劇の恋人を演じた当時、ハッセーさんは15歳、ホワイティングさんは16歳だった。米カリフォルニア州サンタモニカ(Santa Monica)の裁判所に先週提出された訴状によると、現在70代の2人は、裸の臀部や胸の一部が見える寝室でのシーンは性的搾取であり、児童ポルノ画像配布に当たると主張している。ゼフィレッリ監督からは当初、実際に裸になることはなく肌色の下着を着用してもらうと説明されたが、後にヌードなしでは「映画が失敗する」と言って説得されたという。2人は映画公開から50年以上にわたって精神的苦痛を受け、その結果、俳優としての仕事が限定されたとして数億ドル(数百億円)の損害賠償を請求している。AFPの取材に対し、パラマウント・ピクチャーズからの回答はこれまでない。なお、ハッセーさんは2018年、米娯楽誌バラエティ(Variety)のインタビューでこのヌードシーンについて「映画にとって必要だった」と述べ、ゼフィレッリ監督を擁護していた。
こういうの、そろそろやめにしてほしいですね。映画も作れなくなっちゃいます。50年以上前の映画のシーンが今の価値観に照らし合わせて罰せられたら、現在撮影されている作品も数十年後の価値観に照らし合わして罰せられる可能性があるってことですよね?そんなことを考えたら表現そのものをしよう、したいと思う人が増えてきて文化的に衰退していくのでは?昔の作品はその当時の価値観など作られている訳でこれは映像だけでなく、小説なども性的表現がたくさん出てきたり、男尊女卑や人種差別を肯定的に書いている作品もあるでしょう。それを全て掘り返して批判や罰則の対象にするのはどうなのでしょうか?ある意味それぞれの時代で創作された作品はその時代背景を知る意味で大切なものであり、そこから今後どのようにしていくことが大切なのか?という教材的な捉え方をする方が建設的だと思いますけどね。