外側に責任を求める他責思考と内側に責任を求める自責思考について書いておきます(松下電器創設者の松下幸之助さんの言葉)(2018/09/02)
おはようございます。
2018年9月の困難と自己啓発に関するビルメン王のブログ配信記事です。
昔あった松下電器という会社の創始者の松下幸之助と言う人は、経営の神様などと呼ばれましたが、もっとも優れていたのはその人心掌握術であったろうと思うのです。
もうだいぶ前の話になりますが、当時大阪に本拠を構える松下電器のグループ会社に松下伝送というファクシミリを開発し始めた会社が東京にありました。
その松下電送の当時の社長であった、木野親之氏が松下幸之助氏から突然呼ばれて、
「すわ何事か?」と大阪の松下電器本社をたずねました。
幸之助氏は、何か困ったことがあるのかという質問をされましたが、その言いたかったこととして、外部環境でいくら困っても、自分の心が困ってはいかんよ、という意味を込めて、「困っても困ったらあかんで」と短く伝えたそうです。
松下電送の木野社長は(この人は、松下電器を参考にした漫画「島耕作」シリーズでも前社長として描かれています)、それを聞いて、どんなに開発の環境が厳しくても、他人や環境が厳しいのは外の話で、それを進める自分の気持ちが曇ってはいけない、と思い直し、心晴れ晴れと困難なファクシミリ開発に打ち込んだそうです。
部下にもグループ総帥である幸之助氏のこの教えを伝え、そうして木野さんはこのことを自著で紹介して、こうして筆者のような時代が下ったものであってもこうしたエピソードを語ることができるというわけです。
「他人や環境のせいにしない」
というのは非常に大切な心構えです。
「他人や環境という外の現象面と自分の心は別物であり、いかにしんどい環境に置かれたとしても、それに振りまわされたらあかん」
ということなのです。
困ると思えばますます八方塞がりになりますが、よし困らないぞと腹をくくれば、実際そこから解決していくための道もなんとなく見えてくるものです。
死ぬこと以外はかすり傷、という言葉もありますように、むしろ生きている実感を味わえるまたとない機会と捉えて、苦闘を機会に、ピンチをチャンスに変えて行きたいものです。
わざわざ東京から大阪に来るように、と伝えて直接会って短く成功者の真髄を教えた松下幸之助氏、そしてこれに応えた木野社長、これこそ、机上のお勉強だけではなく人の心を読み切った彼ら一流の経営哲学と実践の姿でありましょう。
困っても困らないようにしたいです。
困難は分割せよ、といいますが、いろいろと、困ってしまって八方塞がりの筆者からの自責の記事は以上です。
(平成30年9月2日 日曜日)
▷▷次のページは
出光興産に見るティール組織
出光興産に見る我々が目指すべきティール組織についての意思決定の考え方について おはようございます。 2019年(令和元年)6月の、会社の意思決定を究極までスムーズに行…