甲子園の抽選

2026年の夏の甲子園(第108回全国高等学校野球選手権大会)の組み合わせ抽選会は、本日、2026年8月1日の17時から行われます。

今回はオンラインでの開催となっており、バーチャル高校野球などでライブ配信される予定です。

本日の組み合わせ抽選会は17時から開始され、順調に進めば18時頃には全対戦カードが最終決定する見込みです。

CS放送のスカイAで予定されている生中継の枠も16時45分から18時までとなっているため、約1時間で全49校の抽選が完了すると予測されます。

すべての組み合わせが確定する18時以降から、各ニュースメディアや公式サイト等でトーナメント表が順次公開されていく流れになります。

いいえ、本日の抽選会で決まった枠組みがそのまま決勝まで続くわけではありません。

夏の甲子園では現在、大会の途中で改めてくじを引く「再抽選」の方式が採用されています。本日の最初の組み合わせ抽選会で決定するのは、「1回戦から3回戦まで」の対戦カードのみです。

準々決勝(ベスト8)以降の対戦相手は、あらかじめ決まっているトーナメントの山に沿って進むのではなく、次のようにその都度決定されていきます。

  • 準々決勝の組み合わせ: 3回戦を勝ち上がったチームの主将が、試合終了直後にその場でくじを引き、準々決勝の対戦相手を決めます。
  • 準決勝の組み合わせ: 準々決勝を勝ち上がったチームの主将が、同様に試合終了直後にくじを引き、準決勝の対戦相手を決めます。

このように、ベスト8以降はどの学校と当たるかが事前のトーナメント表からは予測できず、勝ち上がった直後のくじ引きで次戦の相手が決まっていく仕組みになっています。

一見すると手間がかかるシステムですが、主に以下の3つの重要な理由からあえてこの方式が採用されています。

  1. 選手の疲労軽減と休養日の公平性を保つためあらかじめトーナメント表を最後まで固定してしまうと、試合日程の都合上、どうしても「休みが多い高校」と「連戦になる高校」が生じて不公平になりがちです。都度抽選を行うことで、前の試合を遅い日程で戦ったチームが次の試合で早く登場してしまう事態を防ぎ、各チームの休養期間ができるだけ平等になるよう調整する狙いがあります。
  2. 先を見据えた駆け引きを防ぐため決勝までの組み合わせが最初からわかっていると、「次の相手はそこまで強くないから、今日はエースを休ませよう」といった計算ができてしまいます。次戦の相手を未定にしておくことで、戦力の出し惜しみをせず「目の前の1試合に全力を尽くす」ことを促すという、高校野球ならではの目的もあります。
  3. 大会の熱気や盛り上がりを持続させるため試合直後、勝利の熱気が冷めやらないうちに主将がその場でくじを引き、次戦の相手が決まる瞬間は非常にドラマチックです。強豪校同士がいつ激突するかわからないハラハラ感があり、ファンやメディアの注目を集め続けるエンターテインメントとしての側面も大きいです。

手間はかかりますが、選手の体調管理や公平性への配慮と、高校野球らしい全力プレーを引き出すための工夫としてこのシステムが定着しています。