昇進できない真の理由

I help leaders confront what they've been avoiding

「あの人に聞けばいい」

そう言われる人は、社内で最も頼られ、社外ではその価値が最も伝わりにくい。

同じ人物の、同じ能力についての話です。

社内の文脈を熟知している。

過去の経緯も、関係者の力関係も、暗黙のルールも把握している。

だから相談が集まる。

判断が集まる。

仕事が集まる。

そして、休めなくなる。

頼られるのは気分がいい。

必要とされている実感もある。

だから、それが罠だと気づきにくい。

問題は、その価値の大部分が何でできているかです。

文書化されていない判断基準。

あなただけが覚えている経緯。

社内でしか通用しない人間関係。

会社を一歩出た瞬間、値段がつかなくなるものが多い。

つまり、「余人をもって代えがたい」という評価は、持ち運べない資産に10年、20年と投資してきた結果でもあります。

しかも会社にとっては、あなたを昇進させるより、今の場所に置いておくほうが、短期的には合理的です。

あなたが休めないのは、有能だからではありません。

有能なあなたを、仕組みの代わりに使い続けてきたからです。

引き継げない仕事を抱えた人は、昇進させにくい。

異動させにくい。

そして本人も、転職しにくい。

必要とされるほど、逃げ場がなくなっていく。

会社名、役職、社内人脈をすべて消したとき、あなたの価値は何行残りますか。