アンテロ・ミッドストリーム(AM)から配当金を受領(米国株投資シリーズ)(2021/04/30)

初めての配当金

おはようございます。2021年4月に米国株式運用を開始しましたが、最初の配当が決定しましたのでお知らせします。資本金100万円を、アンテロ・ミッドストリーム株式1000株に変えましたが、この株式一株あたり、0,9ドルの配当金が支払われることが、同社ホームページで公表されました。もちろん、アメリカ合衆国北西部の会社ですから、ホームページは全文英語ですし、日本語に訳されていることもありませんが、同社のホームページを検索して、Dividend(利息)や0.9といった数字を探せばすぐ見つかります。英語の勉強、というように構えないで、必要な情報がなにかを探し当てるようにすれば、英語も日本語も、中国語だって比較的簡単です。経済社会は数字で表現するものですから、数字をたどっていけばある程度の事業内容などもわかりますが、当社は、事業内容はむしろどうでもよく、その会社(事業体)が現実に配当を出すか、のみで投資を判断します。決算や事業内容はごまかせますが、配当をごまかすのは相当難しい、という経験則から来ています。

ティッカーシンボルAMのアンテロ・ミッドストリームという米国石油パイプライン会社の株式を1000株購入し、米国株式運用をしているのですが、改めて、投資対象を米国株式にしたのは、当社の投資理念が、「将来の配当が最も見込める先」に投資するというものだからです。配当すると、確かに企業側の資本的余裕は失われ、再投資の余力もなくなりますし、さらに配当として株主に還元した場合には、源泉徴収税なり外国株においては現地での源泉徴収税10%に加えて、日本国内でも20%の課税がなされる、という不利があります。

それでも、どうして国内日本株投資にしないのかというと、日本の株式は、大抵の証券会社では100株単位でしか購入できず、何より配当が年2回のものがほとんどであり、加えて最大の理由が、株価に比して配当利回りとして当社として妙味を感じる銘柄が(現時点では)ない、ということに尽きます。少子高齢化真っ逆さまのこれからの日本の会社の株式であれば、せめて8%程度の継続的な配当利回りを要求したいのですが、その蓋然性も実績も期待感もある日本の株式は、すでに払底(ふってい)したと言って良いでしょう。既に、日本銀行による見境ない日本株の購入が続いたことにより、日経平均株価はコロナ以前の株価に戻った、否、最高値を更新し続けています。

米国株であれば、英語を読めなくても、検索機能を使って会社のホームページなどのIR情報を自分の目で見ることができますし、アナリストや業界紙の分析も秀逸です。さすが、産業革命以降から金融資本主義を標榜して鍛えてきただけの国ではあります。将来のキャシュフローをできるだけ多く叩き出すことが最大の社会貢献であり株主還元であるという姿勢が染み渡っている、この意味でも、同調圧力の多く、「カネ以外のもの」にも価値を認める日本社会の日本型株式市場にそこまでのキャッシュフローの信頼性がおけないのもわかります。別に日本の会社がダメだと言っているわけではなく、あくまで、「株価に比した将来配当の予想値が低い」という点が株式投資対象として敬遠する理由です。

アンテロ・ミッドストリームに話を戻します。アンテロ・ミッドストリーム・パートナーズ(AM)は、本社はコロラド州デンバーに置く米国のエネルギー中流事業会社であり、米国ウェストバージニア州北西部のマーセラス・シェールとオハイオ州南部のユーティカ・シェールなどに、収集パイプラインと圧縮機ステーションを所有しています。この石油パイプラインを通じて石油やシェールガスを、長期的、固定料金契約の下で法人個人へ提供しているガス・石油会社です。こんな、世界の潮流であるSDGsに背を向けているように見える石油会社こそ、当社が目をつけた投資対象会社です。

石油と電力こそエネルギーの王様

石油と電力こそが、200年以上前に起こった産業革命を飛躍的に増加させたのです。それゆえに世界中にプラスチックが溢れて温暖化ガスが蔓延するという時代になりましたが、それに代わる代替エネルギーへの巨額投資が効を奏するか、いまのところ全くわかりません。一方、特に途上国における経済発展や人口増加に対して、人間に対する基本的な生活を保証するためのエネルギー政策は待ったなしであり、この途上国への経済発展と先進国が音頭をとっているESGだのSDGsだのにおける脱石油エネルギーの動きと、どちらが今後優勢になるかというと、正直わからないです。代替エネルギー政策が引き続きわからないのであれば、これまでの必須エネルギーである石油への需要が続くと当社は見ております。

地球上の全人類の人口75億人のうち、先進国に属するのはわずか15億人程度にしか過ぎません。残りの60億人は、生活と地位の向上を願って今後も経済発展を続けるはずであり、そこに石油と電力は引き続き大きなエネルギーインフラとして、核燃料の利用がどうもこれ以上拡大するのは難しくなっている現在、増すに違いないと考えています。

そして、石油株については、こうした「敬虔な」投資家が敬遠するため、株価は相対的に低位に置かれているゆえに、この会社たちの長期に渡って配当し続ける「配当利回り」は非常に魅力的です。当社は、こうした観点から、長期的に配当が維持または増加し、長期的な株式配当利回りが10%を超えるような銘柄を探しています。AM(アンテロ・ミッドストリーム)は、将来の配当予想として、2025年までは1株あたり0.9ドルという会社談話を発表しているのを最新のIR発表資料で確認しているので、これを信頼し、1株あたり9ドル程度の金額ならば買いと判断したわけです。こうして、当社資本金である100万円は、AM株1000株に投資されたことになりました。この1000株の「傭兵」が、それぞれ年間配当0.9ドルを戦利品として持ち帰ってくれれば、年間900ドルの配当金は、更に同社株の購入資金として、株式数を増やしていくことを考えています。軍団の規模が、こうしてどんどん大きくなっていくイメージです。千人将から万人将、すなわち将軍になる日を夢見て前進です。

Note: Assumes $0.90 per share annual AM dividend held flat through 2025. Dividends are subject to quarterly approval by AM board. Free Cash Flow, Leverage and Adjusted EBITDA are Non-GAAP measures. Please see appendix for additional disclosures, definitions, and assumptions.

https://www.anteromidstream.com/investors

離島や限界集落から世界の投資市場に踏み出す

当社のブログは、大きく「歴史」「教育」「投資」のテーマについて毎日記されていますが、今回は3つ目のテーマである「投資」について大きく踏み出したことになります。やはり、実際に自社で投資を行っている者の言葉には、リスクを自分で負っているという熱意と本気度が伝わってきます。今回の配当は225ドル(約25,000円)と少額ですが、この配当金を再投資し、時間と複利の力で運用成果を上げていく戦略にブレはありません。ここから、日本の離島や限界集落から、世界に通用する運用戦略を打ち出していきたいと考えています。全財産100万円から株式投資で1億円相当の機関投資家になるという野望の最初の記事なのです。これでしたら、起業が怖いと二の足を踏む方々にも、お楽しみいただけるのではないでしょうか。

本件については、定期的に追っかけていき、失敗の場合も成功の場合も、皆さんに参考として提示いたしますので、よろしくお付き合いください。それではまた明日。

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