ジョコビッチ全豪オープン出場できず

オーストラリアの連邦裁判所に同国からの強制送還差し止めと査証(ビザ)取り消し撤回を申し立て、却下された男子テニス世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が16日、声明を発表しました。

全豪オープン出場を願うジョコビッチのファン達が宿泊施設の近くでロウソクを手に、大声でオーストラリア政府へ対し抗議。現地警察が出動する事態となっていました。

最初に、今後へ向けては休養と回復に時間がかかるとした上で「裁判所の判決に非常に失望している。つまり、オーストラリアに滞在して全豪オープンに参加することはできない」とコメントし、一方で、「私は裁判所の判決を尊重し、国外への出国に関して関係当局に協力する」と判決に従う姿勢を示し、「過去数週間、私に話題が集中していたことは気分が良くなかったし、私が愛する試合と大会に全員が集中できることを願っている。選手、トーナメント関係者、スタッフ、ボランティア、ファンの活躍を祈っている」などと記しました。

ジョコビッチは4連覇を狙っていた全豪オープンで2022年1月17日の1回戦でミオミル・ケツマノビッチ(セルビア)との対戦が決まっていました。

もともと発表された試合順ではセンターコートの最終試合が割り当てられていましたが、男子ツアーを統括するATPはジョコビッチの代わりに世界ランキング150位のサルバトーレ・カルーソ(イタリア)が出場すると発表し、事態の収集にあたりました。

「ルールはルールだ」とジョコビッチ選手の入国拒否について厳しい態度で臨んだモリソン豪首相ですが、背後には、コロナ対策の厳しい行動規制による国民の不満の高まりと与党支持率の低下があったものと思われます。豪州では5月下旬までに総選挙が行われます。

世論調査では、回答者の71%がジョコビッチ選手の豪州滞在を認めるべきではないと回答。ジョコビッチ選手の「特別扱い」への反発は強く、政府は国内世論を重視した模様です。

そのジョコビッチ、どのような振る舞いをされても別に自由ですが、自身のコロナ陽性の判明当日及び、その翌日に、ノーマスクでイベントに出席するのは、プロスポーツ選手としてはあまりにも身勝手だと思います。

トーナメント関係者、スタッフ、ボランティア、ファンは、貴方よりもっと失望していると思いますし、そもそも完全に自身が招いたことではないかと思います。

申告書に虚偽記載があって、代理人が記入したっているけど、本人がチェックしなかったわけだし、そもそもジョコビッチ本人が国外に行ってたことを知らないような代理人とは何者なのかわかりません。

「裁判所の判決に非常に失望している。つまり、オーストラリアに滞在して全豪オープンに参加することはできない」

失望すべきは判決ではなく自身の行動に対してであり、貴方の虚偽説明等にこちらは失望したし、豪政府には素晴らしい対応だと称賛したいところです。

以上