竹炭が蓄電池になる日
竹炭素材の蓄電池!
竹炭でできた蓄電池を、家の床下に配置したら家自体が独立電源化して、電力会社への依存はなくなります。
その結果竹問題も解決に向かうはず。
竹をフィラメントにしてから200年。ついに、竹が炭になり、蓄電池へ。
半永久的に使える炭蓄電池で、日本の地域エネルギー、世界の電力問題を解決する日も近いかも。
もともと、炭に蓄電機能があることは、昔から知られていました。
レモン水などにも蓄電機能がありますね。
ここで、既存のリチウムイオン電池の50倍の容量を必要とするけれども、あとの問題はほぼ解決できるという、夢の蓄電素材をシンプルキャパと名付けて、ソーラーパネルをセットにした街灯システム「くえびこ」を発明したのが、開発者の松江工業高等専門学校教授の福間真澄さんと共同研究者の同校名誉教授の高橋信雄さんになります。
「木炭EDLCはほとんどが炭なので捨てても安心。究極に近い自然エネルギーと言える」と福間さん。開発には8年を要しましたが、自然エネルギーへのシフトが進むなか、蓄電池への関心が高まるばかりです。
この、炭を使った蓄電池「炭EDLC」は、急速充電が可能で、ひとたび導入すると物質的破損がない限り半永久的に使えて発火の心配がない夢の素材です。
現在の蓄電池の主流である、リチウムイオン電池への期待は大きく、市場調査を行う富士経済が発表した数字では、2011年に約1兆2000億円だった市場は、2016年に2兆2000億円に拡大している。
確かに今後もリチウムイオン電池を軸に蓄電池市場は伸びていくと考えられるが、ここに来てリチウムイオン電池の高密度ゆえの発火問題や、生産するのに非常にCO2を使ってしまうといった環境負荷を問題視する声も大きくなっています。
エネルギー密度が高いということは、安全性が低いわけでして、これを逆手にとって、ガタイと図体はでかいけれども、あとの性能や環境負荷は素晴らしい、この竹炭蓄電池技術は、持続可能社会に完全にマッチします。
このほど島根県産業技術センターや地元企業のサンエイトなどと共同で炭を原料とした木炭EDLC、すなわち炭蓄電池を開発した。開発した炭蓄電池は、リチウムイオン電池と同様、充電して繰り返し使える。すでに製法特許を取っており、名称も「シンプルキャパ=Simple Capa」として商標登録も済ませている。
実は活性炭を使ったEDLCは昔から知られており、電気自動車や事務機などのバックアップ電源や補完電源として企業や大学などでも研究が進んでいる。だがエネルギー密度が小さいことがネックとなっていた。
福間さんたちが開発したシンプルキャパは、リチウムイオン電池の50分の1の密度。つまり単純にリチウムイオン電池の電気容量を持たせるとなると容積が50倍必要となる。
発火しない! メンテナンスフリー! 急速充電! 低価格!そして半永久的に使える!
リチウムイオン電池が充電回数にもよるが数年で急速に劣化すること(フルに充電できなくなる)に比べると、とにかく半永久的に使えるのは大きなメリットです。
しかも充電は速いです。電気自動車の急速充電並の速さなのです。さすが自然由来素材。
自立には食料とエネルギーの確保が必要で、この2つが自前で調達できれば、あとは自由に暮らしの未来が描ける。
地域社会の未来のためにシンプルキャパはどこまで応えることができるのか大いに期待したいと思います。
以上