[00034]今日だけがんばる(「カイジ」大槻班長の言葉)
明日から頑張るのではなく今日から頑張るのでもなく今日だけがんばる(「カイジ」の名言)
おはようございます。
2018年3月の筆者によります営業研修に関するブログ配信記事です。
外部顧問的といいますか、外部役員的なお役目を頂戴しているところの、スタートアップ企業でお話をしていましたら、人材育成や新人研修といった話になりました。
そこで筆者は、筆者自身も20何年か遡れば立派な新卒新人であったわけであり、もうほとんどのことを忘れてしまっているものの、一つだけ覚えていることがあり、それは、「ビジョナリーカンパニー」というビジネス本と「ナニワ金融道」という漫画のことであった、という話をしたところ、やたら反応が良く雑談に花が咲きました。
普通、外部役員的なおっさんが話をするとなると、非常に退屈なものだと思うのですが、やたらそうした話をしてくれという空気になりましたので、調子に乗ってどんどん深い議論になってきたのです。
そこで気づいたのは、筆者が新人であった20年前においてもすでに漫画コンテンツが心構えやモチベーションといった分野で非常に奥深い名言を残したり印象を与えたりしていたところ、時代が進み、ますますそうした分野においても漫画やコンテンツといった手法で訴えることがむしろ普通になってきているなというようなことでした。
つまり、歴史の授業、例えば日本史なんかの理解をさっと行うためには漫画「日本の歴史」を通読するのが一番です。
いきなり教科書を頭から読んでも頭にはいりませんところ、漫画日本の歴史では中だるみせず、日本の有史2,000年くらいをさらりと読破できるわけです。
同じように、金融業をやるなら(銀行業も金融業の一つ)ナニワ金融道で、取り込み詐欺の話や法定利息の話、取り立ての現場や現実を追体験することができるという意味で、その意義は図り知れません。
さて議論の中で、最近の漫画コンテンツの中で、目標設定や心構えに関する心の整え方、といったところで話に挙げたいのは、「賭博破戒録カイジ」というカイジシリーズ初期の作品中のセリフです。
引用します。
「明日からがんばろう」という発想からは…
どんな芽も吹きはしない…!
そのことに 20歳を超えてもまだわからんかのか…!?
明日からがんばるんじゃない…
今日…今日だけがんばるんだっ…!
今日がんばった者…今日がんばり始めた者にのみ…
明日が来るんだよ…!
講談社「賭博破戒録カイジ」第7話「亀裂」より
今日だけがんばる。今日をがんばらないものに、明日は来ない。
発言の主は、帝愛グループの地下強制労働所で他人から吸い上げることしか頭にない、大槻班長という超小物でありますが、こんな誰からも目標にされないような班長のような人間であっても、それでもその生き方に学ぶべきところがあるのかもしれないという、衝撃の名言です。
人間ですから、人間って、ついつい「明日しよう」と思ってしまいます。
でも、「明日しよう」はなんの決断でもないのです。
明日が今日になったらまた別の日です。
そうではなく、今日からずっとがんばるのではなく、とりあえず「今日だけ」頑張るという発想の転換です。
今日からずっとではなく、今日だけ、明日のことは考えない、今だけ頑張る。
明日も今日になった時に「今日だけ」頑張る。
こうして、1日1日を本気で生きていけば、けっこう人間変われそうな気がします。
「明日から頑張る」でもなく「今日から頑張る」でもなく「今日だけがんばる」を意識すること、こうすれば人生しんどいけど楽しくなっていくのかもしれません。
偉そうに若手の前で喋りましたが、実は、今日やることは明日やる、明日になったら先延ばしの筆者からは以上です。
(平成30年3月28日 水曜日)
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