緒方林太郎質問(2024/02/27)

ポンジスキーム

2024/02/27、ダブルヘッダーの2本目は第八分科会(国土交通省所管)でした( https://youtu.be/ZW9t_hjXAAk )。写真で答弁しているのは、金融庁の若原参事官。大学のゼミでご一緒した、霞ヶ関同期(平成6年入省)の俊秀です。

冒頭、成田空港株式会社保有の土地のあり方について質問した上で、不動産証券化の一形態である不動産特定共同事業法という法律を取り上げました。複数の投資家が出資を行って、不動産を取引・運用した上で収益を分配するというものです。

私の問題意識は「これがポンジ・スキームに使われる可能性は無いのか」という事です。ポンジ・スキームとは投資詐欺の一種です。出資してもらって運用しているふりをして、実は単にあとから出資してもらう資金で、前の出資への利払いをしているだけというのが典型的です。20世紀前半にアメリカで詐欺事件を起こしたチャールズ・ポンジの名前が付けられています。

不動産投資を小分けにして出資を募るのを、匿名組合という透明性の低い手法でやる時、都合の悪いデータ、真実でないデータを隠しながらやる事が可能となりそうです。誇大広告等への広告規制がきちんと機能していないのなら、尚更です。そこにポンジ・スキームが入り込む余地は無いのか、という問題意識でした。

具体例を出す事なく、法解釈だけに徹したので、この質疑自体は面白くもおかしくもありません。議場に居られた方を含め、大半の方には「これ、何?」という感じだったと思います。ただ、私はこの質疑を酔狂でやっているわけではありません。このタイミングで、これを取り上げて、当局に意識喚起しておく必要性を強く認識しているからこそ、あえてこの質疑をやりました。ちなみに、私の理解では、北九州市と無縁の話ではありません。

わたし(筆者)の理解でも、わたしの故郷北九州市に無縁な話ではございません。現地に言ってみれば一見してわかる、明るい廃墟のような誰もいない物件から賃料収入がわんさかやってくるなどの広告広報表示は、問題だろうと思うものです。

▼当該委員会の(暫定)議事録はこちら

https://birumenking.com/wp-content/uploads/2024/03/第八分科会(不動産特定共同事業法).pdf