男女の友情

本当に何もなかった話

男女が1:1で同じ部屋に泊まり、何もなかった経験はありますか?

あります。よかったら私の悲しい思い出を聞いてやってください。

学生時代、片思いしていた陸上部の男子K君の家に遊びに行くことになりました。別の仲良しA君と一緒に行き、楽しい時間はあっという間に過ぎていく…気づけば夕方。

泊まっていけば?とK君。親が出かけていて今夜は帰らないというのです。

A君は帰るのこと。私は遠慮がちにしつつも、心の中でガッツポーズ。泊まる泊まる泊まりますよハーイ!という気持ちを抑えつつ、控えめに泊まるとお伝え。

A君は私が泊まることに心配そうな顔をしていましたが、私がいいなら…と意味ありげに帰宅しました。

夕方から、ドッキリドキドキ2人っきり(ハート)

冷静を装いつつも、女の子はいつでもMI・MI・DO・SHI・MA!(古!)

期待は膨らむばかりです。

2人でテレビゲームに興じ、いろんな話をし、 同じ部屋に布団を敷き、電気を消して…さぁ、どうなる…!!!

気づけば、グッスリよく寝て朝を迎えていました。

翌朝、K君の作ったサッポロ一番をご馳走になり、帰宅…

悲しいかなその後もなーんにもナシ。そのうちK君には彼女ができ(失恋)その悩みを相談されるなど、友達としての関係を続けること数年。

社会人になったある日の飲み会でK君から

「うちに何人もの女子が泊まりに来たけど、何もなかったのは(私)だけだよ。本当にいい女友達だよ、ありがとう」

と熱く語られました。

何人も来て、皆お手付きになっているのに私だけが…私だけが…手を…付けられなかったのか…

彼のハートを射抜けなかったどころか、女としてどうなのかまで問われているような彼のセリフにかなり傷つきました。それは深く深く傷ついたものでしたが、おかげで彼の結婚式にも招待されるなどの良き友達付き合いを今も続けられています。

当時の気持ちは齢四十を過ぎた今も伝えていませんが、もう、墓場まで持って行こうと思います…

ここは、墓場か…