立憲民主党は共産党の補完勢力

立憲民主党の馬淵澄夫国対委員長は15日、立民、日本維新の会、国民民主党の3野党などの枠組みによる国対委員長代理級の会合について「今は考えていない」と述べ、撤回する考えを表明した。外される形となった共産党による反発を踏まえ「配慮を欠いた」と述べ、共産に謝罪したことも明らかにした。国会内で記者団に答えた。

立民、維新、国民と無所属議員の会派「有志の会」の国対委員長代理級が14日、国会内で令和4年度予算案の審議日程などをめぐり情報交換し、今後は定期的に会合を開く方針で一致した。これに共産は反発していた。

国会で呆れた珍事件が起こっており、関係者一同は怒り心頭だ。

過日、立憲・維新・国民・無所属「有志の会」で国対委員長代理会談が開かれ、今後は定期的な「情報交換」を行っていくことを確認。

国会というのは慣習上、野党第一党が野党チームのリーダー(筆頭)となって与党側との交渉窓口を担う。そのため、なかなかこれまで連携が取れてこなかった維新や無所属会派との関係を構築するのは前向きなこと。

ところが、これに猛反発したのが共産党。

立憲、維新など野党4党派の枠組み新設、外された共産は猛反発
https://mainichi.jp/articles/20220214/k00/00m/010/336000c

維新を「与党の補完勢力」と位置づけた上で「野党の基本姿勢に関わる問題だ。共産を外し、維新を野党として扱う形になれば、野党の立場が根本から問われる」と強い不快感を示した。

上記のように共産党は維新を「野党」という定義に入れること自体に反対しており、これまでも野党国対という枠組みに入ってなかった。

ご主張は尊重するも、連立を組んでない維新はどう見ても野党なので、共産党の主張は完全な言いがかり。

野党第一党の立憲民主党は曲がりなりにも交渉窓口を担う「野党のリーダー」であり、本来はすべての会派と交渉チャネルを開いておかなければなりません。

なので、こういう極端な主張をする共産党は別の形で連携し、バイでやるから別立てにして維新や有志の会などと新たな交渉テーブルを作っておくというのは当然です。

ところが冒頭のニュースの通り、共産党や一部の支持者からの猛烈な反発を受けて、一夜にして立憲民主党は協議内容を撤回。ベタオリで共産党に平謝りして媚びるという体たらくを披瀝した。

そもそも、国会対策は、仲のいい人だけで話をしていても何も始まらない。さまざまな立場の党同士での腹の探り合い、情報交換をしてこそ、国会対応が可能となる。

だから、「外された」と騒ぐ共産党も、まったくの筋違いだ。各党・各会派は、さまざまなルートを通じて情報交換したりしているわけだから、よその党に「あの党と付き合ってはいけない」などと言う筋合いはない。バカげた話だ。今回、4つの各党・会派の国対委員長代理が会ったからと言って、国会で共同歩調することなど初めからない。とりまとめ役の立憲民主党は、そう説明すればいいだけだ。

だいたい、今の野党の国会対応の状況はバカバカしくて見ていられない。与党側は、あまりにもチョロくて笑いが止まらないだろう。とりわけ、ちょっとした報道と、それに対するネットの反応で右往左往する立憲民主党は、末期的な状態であると言わざるを得ない。国会対応に対する腰の据わった戦略がないから、こうなるのだろう。あまりにもウブで、国会での闘争に向いていないのではないか。野党第一党としての議席だけは持っているのだから、当たり前に与党と対峙してほしい。

立憲民主党こそ、共産党の補完勢力であろう。

以上