あの母親だけは
こりゃきついな。だけどガキだな。学校で寝てりゃよかろうもん。または、母親を論破するか。
「開成高校なんです僕。あなたの矛盾を今から突きましょうか?発言を妨げないでください。僕には正当性があります!」
平日午前に、名門校のそばのカフェで、時間まで書類仕事をしていた私。斜め前には、テーブルにうつ伏せで寝ていた高校生。私服の警察の方に両脇から声をかけられ、大声で論破しようとする
高校生「サボってるわけではない 義務がない、権限もない、名前は明かさない!」
論破 論破で 大人ふたりに相手に交戦していた彼だけど、、根気強く諭される。
「事件性があるか、自分たちも仕事だから聞かなきゃいけない。この前もココで午前中会いましたね、あなたの顔は覚えているんですよ」
高校生「大変だ!」
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そんなやりとりが続いていたら、私の前に座っていた外国人の方は日本語練習ノートに「カタカナ」を書く練習をしていたのが
ちらり手元が見えてしまった・・・
「ノート」と5回ぐらい書いていたが・・
「タイヘン」と書き始めていた
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さて、威勢よく論破しようとしていた彼
警察の方の根気強い話と、永遠続きそうだったが・・30分ぐらい?だんだんトーンが落ち着いてきて、「実は試験勉強を夜通ししたけど、うまくできる自信がなくて、ここで寝ていた。母親はあなたがたが想像する以上に、自分にずっともう子どもの頃からうるさいので、学校へはもう通報も仕方ないがあの母親だけには・・」
「タイヘンだ(彼も)」私が心の中で呟いた
最後は生徒手帳を見せ、頭を垂れて・・両端に大人、3人でカフェを出ていきました。
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私は就職の際に、警察試験を受けようとしていた。
もしかしたら、あの仕事を今していたかもしれない・・・ふと思った。そしたら、全く違う人生だな・・
(警察に就職したら私がやりたかったのは、こどもへの安全教室だった、それって子供に教える仕事がしたいんだ。と、受験する前日に辞めた)