(プロ野球)日本ハムに期待
プロ野球、パリーグ開幕3連戦、福岡ソフトバンクホークスが北海道日本ハムファイターズに3連勝でした。
日本ハムは、登録名ビッグボス監督のもと、チーム再建中ということですが、なかなかしぶとい、良いチームだったと思います。
確かにBIG BOSS率いる北海道日本ハムファイターズは開幕戦3連敗をしてしまいましたが、選手達はゲームに出場機会を得る事でやっと自身も開幕出来るので、登録選手全員が出場機会を持てたのは、今後のプラスになってくるはずです。
若い選手が多いチームまだまだこれから経験を積めば楽しみです。
だいたい、そろっている戦力から観たら、仕方ないことではあります。
新庄監督が目指す、投手力と守備力中心の野球で、少ないチャンスをモノにすることですが、得点シーンの大半はソロ本塁打なので、ソフトバンクや相手チームに走者を置いてプレッシャーを掛けながら、試合の主導権を握るのはまだ難しいところです。しかしながら、若手選手で思い切りの良い選手が投打に出てきたというのは大きな収穫でした。
そもそも、こうした日本ハムのどん底を招いたのは育成不足だの、本拠地移転のごたごただの、いろいろ(特に北海道の地元のファンほど)言われるのですが、今は常勝軍団とか呼ばれるホークスだって、九州に来たときは、かの王監督に率いてもらったのに全く勝てなくて、その世界の王監督に卵をぶつけたり、ファンとは言えないひどい態度なものでした。
本拠地観客動員が、1万人いかずに球場はガラガラ、電光掲示板の管球が切れているのも取り換えるお金もなくて、切れた管球を取り外して外側のものをその切れたところに入れていた、というくらいの状況だったのです。
筆者として衝撃だったのは、負けて引き揚げてくるチームに向かって、こともあろうに王監督に対して、生卵をぶつけた事件です。
野球は、日本の文化に深く根差しています。今も続く人気漫画のキン肉マンシリーズ、主人公のキン肉スグルのスグルは、江川卓選手から来ているのは周知の事実です。世界の王監督に対して生卵をぶつけるなどというさもしい振る舞いをした福岡のファンであったことは、今もきちんと語り継ぐべきです。
さて、その再建途上の日本ハム、失われた10年などと言われますけれども、これは一面では真実ではありません。
この間、ダルビッシュ有選手、大谷翔平選手という、世界最高のメジャーリーガーを育て、生み出しています。
対するホークスに、ここまで上り詰めた選手はいません。
柳田選手、千賀投手など、そりゃ「メジャー級」な選手も輩出していますが、それはあくまで仮定の話であり、両選手はじめ、ソフトバンクの一線級で活躍しています。だからソフトバンクが強いのも当たり前です。
日本ハム、次のカードは、勝ち越しして3戦目に逆転勝利した西武なので、本拠地に戻って出直しですね。
できるだけ衡平に申し上げると、確かに奔放な新庄采配には批判もあると思いますし、自分ばっかりめだって試合結果は三連敗でさっぱりということはわかっておりますが、それでも、日本ハムのこの三連戦の出来は悪くなかったと思います。
地力の差があるソフトバンク相手に開幕三連戦でベンチ入りメンバーを出場させる事で、数試合後に初出場するより緊張感なく試合を迎えることが出来るはずです。オープン戦とは違うシーズンで、スタメン固定をしてないにも関わらずに、何だかんだで得点は取れている(得点圏での残塁が課題ですが…)ところなど、これから急速にまとまっていく可能性も秘めていると思います。
きっと、福岡に比べて、我慢強くて粘り強く人情味もある、そして自由と進取の気心がある、北海道のファンたちが日本ハムファイターズを育ててくれるでしょう。
福岡の人たちには、かつての自らの振る舞いも衡平に見て、調子に乗りすぎなのもいかがなものかと申し上げておきます。
以上