解散風

選挙区調整をめぐり、自民・公明両党の関係が悪化するなか、自民党の二階元幹事長は「自民党がいつも頭下げるのはおかしい。お互いに持ちつ持たれつだ」などと持論を展開しました。

二階氏は地元・和歌山の「紀州梅の会」と一緒に総理官邸を訪れ、岸田総理とともに、収穫されたばかりの梅干しを味わいました。

表敬後、梅干しの塩分と自公関係のしょっぱさをひっかけた記者団の質問に次のように答えました。

二階元幹事長
「しょっぱかったらしょっぱくないようにすればいいんだよ。自民党がいつも頭下げるのおかしいじゃん。お互いに持ちつ持たれつで共同で政権を作ってんでしょ。自民党ばかりがお世話になりましたばっかりじゃないんだよ。向こうにもお世話してるんです。だから、その関係をこれからも持続して、日本の隅々に至るまで国民の皆さんが幸せになっていただけるように頑張ること。これが自民党と公明党との責任なんですね。連立がどうのこうのなんて、そんな子どもみたいなこと言ってる時じゃないよ。これイロハのイでしょ。そんなことは当たり前のこと。もう連立組んで何年になるの」

また、二階氏は解散総選挙の時期についても「総理の専権事項だからいつあっても結構ですよ」としたうえで、「選挙の弱い人、もう一頑張りしなきゃいけない人も含めて、選挙準備、選挙体制整ったかどうかっていうことを見極めてしかる後に、解散がどうだこうだって言うべきでね、何にもしないのに解散、解散って、そんな風吹かせることはけしからん」などと苦言を呈しました。

そもそも、創価学会の票がないと通らない議員なんていらない、と有権者が判断して、軒並み連立しているこの2つの党の公認候補を落とすようにすれば、連立は自動的に解消になるものと思います。しかし、そうならないところがこの建前と本音の日本の奥ゆかしさでもあるわけです。