(2018/01/19)雰囲気読まずにさっさと歌いだそうよできれば新曲を(カラオケの話)
おはようございます。
2018年1月の記事です。
今回は、例え話を用いて企業体の硬直性といった切り口で論じてみたいと思っています。
例えば飲みに行くとします。
で、酒も入ってカラオケでも誰か歌ってほしいな、というような雰囲気になることは多いと思います。
ですが、そこで、いやいいですよ、とみな遠慮してしまうのが大企業が陥りがちな病巣と似ているのわけです。
前例に従った仕事(作業)を踏襲していれば良いという、よく言えば墨守の考え方は、それではいけないとあれだけ世の中で言われて叫ばれているのに、新しいことやこれまでやっていなかったことに入るときに、人は周りを見て遠慮から入ってしまうのです。
こういうことに自ら乗り出して失うものなどたかが知れています。
しかしながら、現実としてなかなか人はこういった合理的な結論を取らずに遠慮する、立ち止まるという方向を取るものなのです。
話を続けます。
そして、ある、例えば筆者のような雰囲気を読まないものがマイクを取り出し、いつもの歌を歌いだすとします。
しかし、自分は歌わないけれどもいつもの奴のいつもの歌を聞かされるのは嫌だという大多数の意見により、例えばその人が歌っている歌の一番のサビのところの前で演奏を切ったりしたとします(カラオケリモコンについている演奏中止ボタンを押す)。
そして、聞くなら新しい歌がいいなと述べるわけです。
そのような雰囲気になっているのが普通の大企業の偽らざる姿なのかもしれません。
自らは歌わない、でも聞くなら目新しいものがいい、ということですので、これは何だと思われるかもしれませんが、これまたせっかくの場ですのでその者は最近こっそりと行きつけの店のカラオケ設備やセルフiPhoneなどで練習していた新曲を披露します。
しかしながら、新曲というのは世の中に流布されていないことが多く、そして歌唱力も定番の歌ほどついていないため、受けるかどうかリスクは非常に高くなります。
結果、歌い終わった新しい歌はあまり視聴者の気に入るものではなかったのです。
しかしながら、最早そのころには場もほぐれており、誰も気にすることもなくめいめいが歌う歌を登録し始め、最初に歌ったものももはやいろいろ言われることもなくなりにこにこして場に入っておりました、というような話です。
飲み会でのカラオケの歌、を企業における新規事業に置き換えてもそのまま通用するようには思えませんでしょうか。
既存事業は、事業の形ができている(わかっている歌)から新しいのが聞きたい、というのは往々にしてこのような判断を行う大多数の人が出来上がった既存事業を行っていることそれ自体から起こります。
自然と、自らの知らない事業が本源的に持つリスク以上に過敏となり、自らが知っている事業については本源的リスクを感じず甘くなるという傾向です。
新しい歌が聞きたい、しかしその歌は定番の歌より劣る場合もままある、そもそも歌いだす人が少ない、こうした三重苦の中でも、新しい事業を始めたいというそれ自体の魅力に取りつかれた人々が、新会社、創業、新規事業といった分野に打って出ていきます。
そうして、こうした態度の人々は、無意識に巣くう企業体のバリアーである、①そもそもやらなくていいのではないか、②やるにしても既存事業並みにうまくいくことがわからないとできないのではないか、といったものと日々戦っているともいえるのです。
そうしたリスクを先に取る者によって、世界の、社会の大きな発展や進歩が得られたという事実に目を向け、雰囲気を読まないイノベーターが近くにいたら、ぜひ生暖かく見守ってもらえればと思います。
こちらどこから見たって至って普通であります筆者からは以上です。
(2018年1月19日 金曜日)
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