2015年9月に起こったスペインのカタルーニャ地方における独立運動

おはようございます。

2015年9月の記事です。

スコットランドに続き、2015年9月のヨーロッパの独立運動はスペインにも飛び火しました。

ここ数年で始まったことではなく、昔からくすぶってきた独立国家への機運がこれまでにないレベルに高まり、バルセロナを首都とするカタルーニャ自治州はいま天下分け目の合戦前夜さながらです。

スペイン現地時間2015年9月27日(日曜日)に行われるカタルーニャ自治州の州議会選挙が行われます。

これは新たな自治州の首相がだれになるかというような簡単なものではありません。

もし、この選挙で、分離独立派の政党連合が過半数を獲得した場合、カタルーニャは自治州ではなく独立国家として新たな道を歩み始めるというのです。

もともと、スペイン半島はムスリム国家のウマイヤ朝からレコンキスタ(キリスト教徒による国土回復運動)を行った3つの王国であるカステラで有名なカスティリャ王国とアラゴン王国、そしてポルトガル王国のうち、カスティリャ王国とアラゴン王国が同君連合(結婚)により統一され、スペインとポルトガルになりました。

そしてバルセロナを中心とするカタルーニャには、それより前から隣のバスク地方と同じく辺境伯領が成立しており、民族のルーツも異なる人々が暮らしており今に至るのです。

バスク人やカタルーニャ人にとってはそれぞれの自治州こそ「国」であり、これがサッカーワールドカップにおいてスペインという統一チームを出してもいま一つ関心が薄いということにもつながっています(イギリスなどは、さらに進んでスコットランドとイングランドでは別の代表になっています)。

バルセロナといえば地球の裏側の日本人にもガウディのサグラダ・ファミリアや世界最強の呼び声高いサッカーチームのFCバルセロナなどで非常に有名ですが、まさに歴史の転換点にいるのです。

バルセロナどころかヨーロッパのどこにも行ったことのありません筆者からの素人解説は以上です。

(平成27年9月26日 土曜日)

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