今や難しい金融用語となったスワップ取引について超簡単に解説します
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桂浜 坂本竜馬像 |
おはようございます。
2015年3月の配信記事です。
花粉舞い散る空高き青空の下、皆様いかがお過ごしでしょうか。
大変よい天気ですが、俄然飛散する花粉の仕業で鼻の下から大洪水の筆者です。
同時に受験シーズンも大詰め、全国の受験生の皆さん、是非体調万全で臨まれることを祈念致します。
さて、金融用語で金利スワップとか通貨スワップとか呼ばれるものがありまして、何だか複雑なものだと思われている人も多いと思います。
これについて、ある大学受験生が行った行動がまさにそれに当たるものだったので紹介したいと思います。
ある都市圏に在住している受験生が、域外の別の都市圏の大学を受験するために会場に向かいました。
新幹線を降り、在来線に乗ったところ、使っていたICカードがその在来線では対応しておらず、やむなく現金を使ったところ、会場までの片道分しかなかったのです。
無事試験会場にはたどり着き、午前の試験を終えたのですが、このままでは帰れません。
ここで彼はとっさの提案に出た
そこで、彼は昼食時間にあたり、同会場の隣の受験生に声をかけ、昼食の弁当や飲み物をコンビニで一緒に買い、支払いはICカードでやるので、その分の現金をもらえないかと持ちかけたのです。
無事、二人でコンビニで買い出しを済ませ、残額十分のICカードから二人分の弁当代がめでたく拠出され、彼の手元には帰りの在来線切符代が残ったというわけです。
財布に十分なお金を入れておけ、というのはともかく、ここでとった彼の行動は見事だったと思います。
まさに、これこそ、ICカードという「電子通貨」と日本円現金という「通貨」を文字通り「等価交換(スワップ)」したスワップ取引と言えるのです。
金利スワップは同様に、「等価」とみなされる変動金利と固定金利を交換するもの、通貨スワップは同じく、例えばドルと円を交換するものです。
スワップとは単に交換という意味
単に交換するだけですと、それは外国為替取引となりますので、時間的概念を取り入れ「異種通貨間での将来の金利と元本を交換する取引」と説明されます。
日本で最初のスワップ取引といえるのは、幕末の亀山社中の若き坂本龍馬が、薩摩藩名義で長州藩の軍艦や武器を購入する一方、兵糧米が不足していた薩摩藩に長州藩が米を提供することに自らが一肌脱ぐという和解案を提案し、薩長同盟につなげたこととも言われております。
現金不足のときには飲み会を開き、カードで一括払いをして、現金を集めて急場を凌ぐ、かような信用取引を行いかえって債務を増大させております筆者からは以上です。
(平成27年3月2日 月曜日 最終更新:平成28年3月2日 水曜日)