悪いことやるなら堂々とやってくれ

山田くん、座布団持っていって!

2022年春、証券市場の相場操縦、SMBC日興元部長が買い支え認める供述を始めたそうです。

否定から一転、認める供述を始めるくらいなら、最初から言えよと思います。

悪いことするなら、堂々と。

犯罪は、そもそもコストが高くて割にあわないものなのですから、バレたら観念、堂々と認めたほうが良いわけです。

バレなければよかった、というのはそういうリスクを取ってやったことなのですから、堂々としていればいいものを、逮捕されてまで相場操縦の関与を否定するなど、恥の上塗りだと思います。

山田くん、面白くないから座布団持っていって!

SMBC日興証券を巡る相場操縦事件で、5銘柄を相場操縦したとして金融商品取引法違反で起訴された同社エクイティ部元部長の山田誠被告(44)が、東京地検特捜部の調べに、買い支えを認める供述をしていることが関係者への取材で判明したそうです。

山田元部長は同法違反容疑で逮捕された同社副社長執行役員の佐藤俊弘容疑者(59)と別の1銘柄の相場操縦で共謀したとされますが、この容疑についても買い支えの意図があったことを認めているといいます。

この点、立会取引時間外に大株主から株を買い取って売却先を募る「ブロックオファー取引」に絡み、自社資金で株の売買を行うエクイティ部が、終値が下がるのを回避しようと大量の買い注文を出した疑いが持たれています。

日興は当日の終値を大株主からの買い取り基準額にしていましたので、終値が下がればそもそも取引が不成立になる可能性がありました。

つまり、市場をだまくらかして買値を操縦して、自分の商売を優先させたわけです。

なぜ仕入れ値が高くなるように相場操縦するのか、高値に誘導するのか、わからない方がいらっしゃるかもしれませんし筆者もそう思いますが、山田くんにとっては、別に高値で仕入れても会社のカネだし、自分の手柄となる取引自体が成立しなくなることのほうがよっぽど彼にとっては重要であったわけです。

山田元部長はこの取引を主導したとされ、上司だった佐藤副社長にメールや電話で取引内容を報告していたとされています。

山田元部長は2022年3月4日、2019年12月~20年11月に5銘柄を相場操縦した疑いで逮捕されましたが、当初は「通常の業務の範囲内」などと買い支えの趣旨を否定していたそうです。

ですが、勾留期限の3月24日が近づくと、一転して認める供述を始めたといいます。

山田元部長は同日に起訴されたが、翌25日に東京地裁から保釈請求が認められ、保釈保証金1000万円を納付して保釈されました。

よほど拘置所のメシがまずかったのでしょうか。

一方、佐藤副社長は山田元部長と共謀して21年4月に東証1部上場の製薬会社の終値が下落するのを回避する目的で、計10万株(約6億6000万円)の買い注文を入れたなどとして逮捕されました。

佐藤副社長は特捜部の調べに「違法な取引だとは思わなかった」と未だ容疑を否認しているといいますが、この人にとっては、拘置所のメシもおいしいのかもしれません。

いずれにしろ、副社長も山田くんも、悪いことやるなら堂々とやってほしいと思います。

以上