一流と二流と三流の違い(よく読め)

二流と三流の差はなんですか?

一流の寿司職人は、地元の旬の食材しか使いません。たとえば瀬戸内沿岸では、一流はマグロを出しません。瀬戸内海にはマグロが来ないからです。旬の魚だけを握るので、季節によっても違いますし、何より遠方から来た客が喜びます。太平洋とも違う、東京湾とも違う、日本海ともオホーツク海とも、下関とも違う寿司が食べられます。瀬戸内の香りがします。値段はそれなりです。安くは無いけれど、めちゃくちゃ高くもありません。店主はさほど儲かってません。職人としての矜持だけでやってる店が多いです。小さな店が多いです。私などはめったに行けません。時間もないし、手間もかけていかないといけません。遠くから来てみたけど休みだった、ということも多いです。

二流の寿司職人は、とにかく美味い、めずらしい食材を仕入れることに血眼です。大間のマグロは勲章くらいに思ってて、その他日本全国から一流の食材を手に入れます。たしかに美味いんやろな〜(でもろくに行ったことないw)、でも地方色はありません(ひがみ)、その土地の匂いはしません(しつこいw)。だいたい首都圏とか関西圏、都心の高級雑居ビルなどに構えています。一人数万円かららしいです。金持ちが悦に浸るには最高のお膳立てです。非日常という意味では銀座や新地の高級クラブにも似てるのかな。客層も似てる気がする。どっちにしても私とは永遠に無縁です(ひがみ)わはは。

三流の寿司職人には、そもそも拘りがありません。若い頃にはあったのだろうけど、長年の不況と世間の厳しさで牙を抜かれて、今やすっかり仕入れが安くてコスパが良い食材を使います。冷凍や、輸入食材も厭いません。小さく細々とやっています。私のメインフィールドですw 地元のチープな寿司の中に、質素でもキラリと光るものもあるんです。アジとか、サバとか、イカとか、タコとか、、、そういう庶民の魚に職人の往年の技を感じる時もあります。ビールや酎ハイや銘柄の書いていない酒が美味いです。昭和の名残です。永遠のファストフード、それが寿司です。

*寿司、を女性、に置き換えて再度お読み下さい。

以上