スープストックからの完璧な回答
4月27日 夜刊
「好感度上がった」「パーフェクトな対応」“離乳食無料”への反響受け、スープストックトーキョーが声明→誠実な姿勢に称賛の声続々
スープストックトーキョーは4月26日、新たに始めたサービス「離乳食後期の全店無料提供」についてコメントを発表しました。
子ども連れの顧客に「どうぞ気兼ねなくご利用ください」と呼びかけつつ、「年齢や性別、お子さま連れかどうかで区別をし、ある特定のお客様だけを優遇するような考えはありません」と理解を呼びかけています。
表面的な謝罪ではなく、企業の姿勢を伝える誠実なメッセージに「好感度上がった」「この企業はマジでやってる、この騒動でそれが伝わった。尊敬」「炎上に対するパーフェクトな対応」「これからも通います」など称賛の声が多数集まっています。
「離乳食無料」で反発も
家族連れや子ども連れの来客が増えていることを受け、全国の店舗で赤ちゃん(月齢9〜11ヶ月目安)向けの後期離乳食を無料で提供し、子ども向けのキッズセット(630円)もメニューに追加すると4月18日に発表していた同社。
歓迎の声が多く寄せられる一方、SNSでは「女性ひとりで気軽に入れる雰囲気が壊される」「子連れが増えたらゆっくりできない」「既存の顧客をないがしろにしている」と反発する声も多く上がっていました。
「どうぞ気兼ねなくご利用ください」
26日に公式サイトで発表された声明では、1週間以上沈黙を守ってきた理由について「私たちの存在意義について想いを巡らせ、考えを深めていたから」とし、この取り組みに対する思いを改めて説明しました。
これまでも、さまざまな理由で食べることへの制約があったり、自由な食事がままならないという人の助けになれればと「Soup for all!」という食のバリアフリーの取り組みを推進してきており、今回の施策もその一環だと説明。
「小さなお子様連れという理由で外食店での飲食をためらう方の助けに」という思いを込めたといいます。
このたびの「離乳食後期の全店無料提供」は、この「Soup for all!」の取り組みのひとつであり、小さなお子様連れという理由で外食店での飲食をためらう方の助けになればと始めたものです。
出典:スープストックトーキョー / Via soup-stock-tokyo.com
4月25日にスタートした、赤ちゃん向けの離乳食の無料提供
一部店舗で実施した際に好評の声が多かったため、全国の店舗にて開始するに至ったそうです。
実際にお越しいただいた際には、狭い店内ではサービスが行き届かずご不便をおかけすることもあるかもしれませんが、心を込めてお迎えさせていただきます。どうぞ気兼ねなくご利用ください。
と小さな子ども連れの顧客に呼びかけています。
同時に、反発の声を意識したと思われる「お客様を年齢や性別、お子さま連れかどうかで区別をし、ある特定のお客様だけを優遇するような考えはありません」という一行も。
社会課題を解決するために「小さくてもできること」と企業姿勢を示し、「皆さまからのご意見を受け止めつつ、これからも変わらずひとりひとりのお客様を大切にしていきます」としています。
世の中の環境の変化が激しい中、社会が抱える課題もさまざまです。それらを私たちがすべて解決できるとは思っていません。でも、小さくてもできることもあるとまじめに思っています。ひとつひとつですが、これからも「Soup for all!」の取り組みを続けていきます。