橋本龍太郎

橋本龍太郎通産相 vs ミッキー・カンター米通商代表 1995.06.26

日米自動車摩擦。米国はクリントン政権。レクサスなどに100%関税を課す制裁を用意した米国。それと対峙する橋本龍太郎。米国側提示の交渉デッドラインは2日後の6月28日。

二人の駆け引き、橋龍の表情が絶妙。

カンター「貴方に竹刀をプレゼントしたい。大臣は剣道をしますね。剣道は勇気、正直、誠実、忍耐が必要。正直さと規律も求められる。“大臣にふさわしい”」

橋龍「受け取る前にひとこと。まちがいなくカンターさんとの交渉には忍耐力が必要です。あとは礼儀正しく行われることを期待します」

橋龍、カンターに竹刀で喉を突かせる“先制サービス”。

橋龍「米国の締切は我々の関知することではない。我々は米国の法律の元で交渉するのではない。世界的なルール、WTOのルールの中で誰が見てもおかしくないような話し合いをしたい」

橋龍「だから難しいんだよ」

結果は無条件ではないが、米国が折れる形で決着。

橋本龍太郎は親中派だったが、米国にここまで堂々と意見できる政治家は現在皆無だ。

米国だけでなく更に中国にも踏み込んだのが中川昭一や安倍晋三。三人とも現在この世に居ない…

現在は…
・拝米議員は中国にしか物を言えず
・媚中議員はどこにも物を言えず
・サラリーマン議員は何も考えず

失われた30年は内政だけでは変わらない。米国だろうが、中国だろうが、毅然と世界に物を言える政治家、その土台を作ろうと命をかけて働く政治家の誕生が待たれる。