離婚しても仲良し

高市早苗につっかかった小泉進次郎に対して、元夫の山本拓衆議院議員が戦闘態勢に

高市早苗氏に小泉進次郎氏が売ったケンカを、元夫の山本拓議員が買うという構図が面白いです。

離婚しても仲良しというのは、日本人の筆者にとっても、とってもオッケーです。

おもてなしの女優アナウンサーを妻に持つしんじろうさんにはわからない気合かもしれません。

自民党総裁選(岸田氏選出済)に関し、候補だった高市早苗前総務相(60)の元夫である山本拓衆院議員(69)が小泉進次郎環境相へ怒りの告発を行っているのが面白いので共有します。

小泉環境大臣は2021年9月17日の閣議後の記者会見という公式の場において、現政権が進めるエネルギー政策を転換しようとしている高市氏に対し、「全力で戦う」と発言したことに対し、山本拓氏が怒ったという構図です。

発端は高市氏がNHKのBS番組で、政府のエネルギー基本計画について見直しの意向を示したことです。

これに、現在の担当閣僚(環境大臣)である再生エネルギー推進派の小泉氏が反応し、9月17日の閣議後会見で環境大臣として「再エネ最優先の方向性をひっくり返すということがあるなら、間違いなく全力で戦っていかなければならない」などと高市氏を挑発したわけです。

なかなか、永年政治子役(しんじろう氏のようなのを、筆者は人気だけの「政治子役」と命名しています。詳細は将来のブログで書くかもしれません)らしい、しんじろうさんの大人気ないご発言です。

さらに「結局、原発を最大限増やして脱炭素を達成したいと思うのか、再エネを最大限、最優先で導入して達成したいと思うのか。構図はこの対立だと思います」と、原発派と再エネ派の二者択一の戦いだとお得意の愚民相手に通用する二項対立構造にもっていこうとしました。

現役の閣僚が記者会見で総裁選の特定の候補の政策について「全力で戦う」などと言うのは禁じ手であり、立場や地位を利用した誘導と取られても仕方ありません。

この小泉発言に怒ったのが、高市氏の元夫で自民党総合エネルギー戦略調査会の会長代理を務める山本拓氏だったわけです。普段からしんじろう氏のパフォーマンスが気に入らなかったのでしょう、「閣議後の会見という公式の場において、権力を笠に着て自民党総裁選に介入し、高市候補をおとしめる発言をしたことは一議員として見過ごすことができません」と戦闘態勢に入りました。

山本氏は高市氏は再生可能エネルギーに反対しているわけではないと強調し、「お父さん(小泉純一郎氏)がやったように原発か、再エネかと二者択一かのような争点に誘導する、間違った悪意ある意図を環境大臣として発言しているのは、役所を私物化しているとしか思えない」と批判しました。

父・小泉純一郎氏が郵政民営化に賛成か反対かの二者択一で迫った手法と重ね合わせ、国民はバカではない、としたわけです。

山本氏と高市氏は2004年に結婚。03年に高市氏が落選した際、高市氏の弟で秘書を務めていた人物を山本事務所で雇ったことが縁になったといいます。その結婚も2017年に解消、離婚に至りますが、離婚してからの関係も良好なようで、ご本人は、

「ケンカして別れたわけじゃなくて、別れても円満ですから。結婚生活は失敗したけど、彼女の政治信念や真面目さ、純粋さ、人間性は一番信用していますんで。彼女にはぜひ成功してもらいたい。ファンクラブの1人ですよ」

「私の地元(福井県)の県知事選などで応援に来てくれた。彼女は義理堅いんです。離婚しても福井に応援に来たら、ウチの両親の墓参りをしてくれるんです。彼女の母親は警察官だから、厳しく育てられたのでしょう。礼儀は正しいんです」

「彼女は説明がうまいし、隠さない。国民に対して賛否があることでも説明して、ごまかさないでしょう。こういう彼女の性格を知っているから、元夫としては彼女は政治家に向いていると思う。表裏のない女性総理になれると確信を持って応援しています」

としています。

今後、女性を立てる夫という構図もあるのかもしれませんね。

いいことだと思います。

とりあえず、しんじろう氏にはとんだ災難ですが、身から出た錆というものでしょう。

おわり

(2019/12/26) 特に小泉進次郎環境大臣とその支持者支援者有権者に対して謹んで日本における「国務大臣」の務めと心意気についてお伝えしたいことを書いておきます

おはようございます。 2019年12月の日本に限らない世界の政治に関して思うところを述べる記事です。 最年少で今般入閣した小泉進次郎環境大臣が、就任後早速国連気候行動…