市井に生きる

井戸が掘られた。
みんなに必要な水が沸く。
水を汲みやすいように、誰かが石を敷き詰める。
屋根があった方がいいな!?
滞在時間が延びていく。
井戸端会議がはじまる。
みんなが集まる。
みんなに踏まれた石は、良い具合に丸くなる。
用の美は、こうして生まれる。
街の心地よさとは、こうして創造される。
"市井"という言葉にふさわしい無名の場所だ。
人間は、気がつくと頭の中が、いま自分を苦しめている悩みの種の嫌いな人間のことか、いまの憧れや興味の的の好きな人間のことで埋まりがちになる。
ほんとは、この間に、たくさんの無名の人がいる。
TVで取り上げられる有名な人たちや、
カッコ良いだけの場所が、
そんなに良いのか!?
ホントに!?
無名の人たちが、この社会を支えている。
その人たちのことに想いを馳せることが、、、
マーケティングを志す者にとっては大切だ。
大衆なんて呼ぶなよ!?
庶民なんてもっての他だ!!
ターゲットなんて、何様だ!?