エリシャ・グレイ
グラハム・ベルに敗れた電話の発明者
筆者の大好きなエリシャ・グレイの話をします。わずか2時間の差で電話の特許を取れず涙を呑んだ天才発明家。グラハム・ベルの名前は世界に知られ、彼の作った巨大電話会社は今もAT&TやGEとして世界に巨大な足跡を残します。
では、エリシャ・グレイは不幸だったのか?そうではありません。彼はいち早く失望から立ち直り、今度は人類未曾有のテレビジョン発明に没頭するのです。
音声を遠くに届ける次は、画像ごと電気信号で送ってしまおう。残念ながら、彼の研究は彼の生存中に実を結ぶことはありませんでした。しかし、百年以上後の今になって、ここに筆者がこうして書くくらいには、エリシャ・グレイの挑戦した人生は感動を与えるのです。勇気をもらえるのです。
他人に評価されなくても、先んじて到達できなくても、世間に認められなくても、それはそれで良いではないでしょうか。自らが力を尽くして挑んだならば。自分がわかっているならば。
エリシャ・グレイの生き方が大好きなので、書きました。
栄光なき天才たち、という本の第一話、これこそエリシャ・グレイです。一度手に取って読んでみてください。
以上